じゅーろく ページ16
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優斗side
学校に着いて靴からシューズに履き替えようとしたらなんか紙が丸められて挟まっていた
なんだろう...?と思って中を確認すると水泳部のチラシ
これは...猪狩が書いてくれたんだろうな
慶「優斗おはよう!」
優「うぉ!?あ...おはよう!」
いきなり慶ちゃんに挨拶されて驚き咄嗟にチラシを隠した
成亮くんと貴久くんはそんな僕らの間を通って何事もなかったかのように教室に行っちゃった
兄弟なのになんでこんなに心の開き方が違うんだろう...
猪「おっはよう! チラシ色んなとこに貼っといたぞ」
優「ほんと!?ありがとう」
慶「チラシ...?なんのこと?」
おい! 頼むから猪狩...これ以上何も言うな
猪「水泳部に決まってんだろ!」
慶「あ...そう...頑張ってんだな」
思ったよりも薄い反応
やっぱり蓮見兄弟は水泳部に入ってくれないのかな...?
涼「東京から来たって言ってますけど...オレだって入試の日に体調崩さなければ藤田高校に受かってたんだ
なんで転校してきたんですか?問題でもおこしたんじゃないの?
お願いですからこの学校で好き放題しないでくださいね」
慶「あ...そうなの?
でも貴久は熱が40度近くでて入試終わった瞬間にぶっ倒れたけど受かったよ
落ちたのを体調のせいにするのは逃げてるだけだからやめたがいいよ
あと...転校してきた理由とかみんな聞いてくるけどさそういうのやめてくれない?
なんか変な噂が回ってるみたいだけど...僕らは問題なんておこしてないし...そもそも転校することの何が悪いの?
それに僕らは好き放題やってるつもりは無い」
やっぱカッケー...涼を論破できるなんてすごいよ
涼は悔しそうに慶ちゃんを睨んで退散した
慶「え...何?僕なんかしたっけ?」
猪「涼は蓮見兄弟が来るまではこの学校で1番のお金持ちだったからね
まだ1年生なのにほとんどの男子が取り巻きになってる...
こんな田舎じゃ東京なんて憧れの場所だし...多分プライドだよ(笑)」
櫻「はーい! 席について
今日は楽しい抜き打ちテストするからね」
げっ...テスト!?
終わった...
名門学校から来たという慶ちゃんはどうせ抜き打ちでも楽々と解けるんだろうな...
あ! そうだ! カンニングしよう
僕は慶ちゃんが隣なのをいいことに櫻井さんが見てない間に慶ちゃんの答えを見せてもらった
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作者名：春季 | 作成日時：2022年2月20日 14時
