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加藤side
花火に近づいて苦しくなって...気がついたら病室にいた
俺...助かったんだ
そういえばアイツは大丈夫かな?きっと俺のせいで責任感じてるよね?
ちょっと申し訳ない...ってぼんやり思っていると俺に思わぬお客さんが来た
高木「大丈夫?」
加「...ぅん」
高木「聞いてもいい?なんで中庭に出ちゃったのか」
中庭に出た理由...ね
まぁ...隠したって無駄だろうし正直に話そ
加「...最初はね自暴自棄だったんだ
もうどうでもいいやって...
近くに行ったら発作がおこることだって分かってた」
高木「じゃあ...わざと花火に近づいたってこと?」
加「うん...
マッスーが止めてくれたのに俺はそんなマッスーを怖がらせた
怯えた表情を浮かべたマッスーをみて一瞬揺らいだんだよ
でもね怖がらせたのは俺だから...なんか近くにいちゃいけない気がして病室を飛び出した
...もう何もかもどうでもいいやって思ってたら中庭にいた
でもね中庭に行ってからは本当に無意識のうちにアイツのところに向かってたんだ
花火...本当に綺麗でもっと近くで見たいって思った
だって俺...1回も見たことないんだよ?
あんなちっぽけな安っぽい花火でも綺麗だって思えたん...きっとでっかい本当の花火なんてもっとすごいんだろうね」
高木「...大っきい花火見たい?」
加「...無理でしょ(笑)
ねぇ...アイツ俺のせいで辞めたりしないよね?
アイツね俺に言ったんだ
俺らのこと笑わせてやるって...約束は守ってもらわないと」
アイツのことを許したわけではない
でも...俺が原因で辞められるのは嫌だ
それに...約束は守ってもらわなきゃね
もし俺を笑わせてくれたら院内学級に登校すること...考えるよ
なんて...俺はアイツに期待しているのかもしれない
なんにも分からないやつだからこそ本当に俺らのことを救ってくれるかもしれないと
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春季(プロフ) - モフルン様、K様コメントありがとうございます。風を感じて2については編集中のためパスワードをかけさせていただいていましたがただいま外させていただきました。作品に興味をもっていただきありがとうございます! これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします (2023年2月6日 0時) (レス) id: 5f9a9db329 (このIDを非表示/違反報告)
K - 同じく風を感じて2のパスワードを教えてください (2023年1月28日 15時) (レス) @page27 id: 643891db52 (このIDを非表示/違反報告)
モフルン(プロフ) - すいません風を感じて2のパスワードを教えてくれませんかお願いします🙇♂️ (2023年1月27日 18時) (レス) id: 2da9da3493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春季 | 作成日時:2021年12月2日 18時