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阿「お母さん何作ってるの?」
阿母「マスコットキンホルダーよ」
小学校を卒業して中学生になる少し前...俺はお母さんがいる病院に毎日来ていた
中学生になると忙しくなってお母さんのもとに行けなくなると思ったからだ
阿母「できた! 亮平...大事に使ってね」
阿「俺にくれるの!?
ありがとうお母さん
でも...こんなにたくさん...いいの?」
お母さんが作ってくれたキンホルダーはこれだけではない
マスコットキンホルダーの他にビーズのキンホルダーと編んで作ったぬいぐるみみたいなキンホルダー...それからバッチ風のキンホルダーをもらった
嬉しいけど多いよ
阿母「亮平のはこれ...
あとは亮平のお友達にあげなさい」
阿「でも俺...友達いないよ」
阿母「だったら作りなさい」
阿「...無理だよ」
これが元気なお母さんを見た最後の姿だった
次の日からお母さんは寝たきりで起き上がることすらできない日々が続いた
そして...死んじゃった
俺の能力でお母さんの病気を治してあげる...なんてこと何回も考えたよ
かなり体力はつかうけどできないわけでもないから...
でもね...お母さんはそんなことのぞんでないからやめた
だけど大切な人を亡くすってやっぱり受け入れるのに時間がかかる
お母さんが最期に作ってくれた雪だるま...これだけは何がなんでも大切にしなきゃと思った
俺にとって大事なお守りだから
でも...友達は無理だよ
その思いを覆したのは渡辺くんとダテと貴久だった
まぁ...出会いは最悪だったけど
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作者名：春季 | 作成日時：2021年10月17日 22時
