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豆を選んだら次は挽く作業だ。スプーンで必要杯数をミルに取る。挽きたい具合になるまでハンドルを回すんだけど、いやいやおかしい。
「あの……？」
なんで調理台と自分の間に私を挟むように立つの？
振り向くと麗しいお顔が間近にある。
「なんで後ろ？」
「挽く手つき教えやすいだろ？」
力加減はこんな感じかな、とハンドルを握る私の手を覆う。
周りが私たちに注目してるのが分かる。かわってクロロさんは真剣だ。まじ天然すぎんこの人？ いやこれで計画だったらそれも怖い。もうなるようになれ！
そんな思考に意識が行っていたので、挽く力加減は全然分からなかった。
沸いたお湯を豆にかけて淹れていくんだけど、熱湯じゃなかったんだ……茶海的なものに一度移してから注ぐらしい。ええっ、一杯への手間がすごい……。
「この、真ん中に向かって注ぐんだよ」
「はい……ぅわっ」
ドバッといっちゃったよ〜
「あはは、上手い上手い」
最初がたっぷり入れすぎちゃったけど、その後は挽回して真ん中の豆が対流するように注げている。
しゅわわ、と音がして膨らんでいく泡が不思議だ。コーヒーって、飲めるまでにこんなに変化するものなの？
「……楽しい？」
「あ、はい。なんでこんな泡がいっぱいなの？」
「挽きたての豆だとこうなるよ。面白いよね」
「うん……」
一人でじっくりとコーヒーを淹れる様を想像する。クロロさんが丁寧に、そして楽しそうに淹れている理由が分かった気がした。
「残りのお湯も注いで、落ち切ったら完成だな。ドバッと入れても良いよ」
「えー？」
「楽しく淹れればそれでOK」
彼は凝り性なところもあるけど、それを周りに強要しない。
「ふふ、バリスタっぽくない」
「まあ、なんちゃっての兼業だからね」
にこにこしながら彼が手際良くカップを用意して、やっとコーヒーが飲めるところまでこぎつける。
お洒落で上品なキッチン空間に意外な組み合わせ、カップはぽってりとしたマグカップだ。
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moo(プロフ) - ラブソースイーツ（？）で面白かったです！ (5月8日 11時) (
レス) @page29 id: 7466fa3537 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ルイさん» 当作品主、ほんっっっとうになんも知らんのねぇってぐらい知らないので、ヒソカにいっぱい教えて貰ってねって感じです😂クロロにもいっぱい教えて貰える(不穏)予定なので、もう暫しお待ちを…！！ (2021年10月1日 2時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ルイさん» ホステスシリーズもまた読ませて頂きますね🥰🥰実は失礼ながら途中読みな部分が多くて……とはいえ、まだ先が読める楽しみが出来たので、私もルイさんの作品を読みながら本編書くモチベをあげていきますね🥺 (2021年10月1日 2時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ルイさん» いやぁ〜〜〜分かります…正直こことここもくっ付けたいけど、ここもなぁ…本当はなぁ…って気持ちになって全部食えたらいいのになってなりますよね笑そういう時夜職夢主だったり貞操観念バグ夢主だと夢が全部叶うんだけどなぁってなりますよね笑笑 (2021年10月1日 2時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 43yomi1さん» わ〜、ホステスは需要あるのか作者的には不明な印象なのでとっっても嬉しいです😂ありがとうございます！何度もレス失礼しました🙇♂️ (2021年9月30日 8時) (レス) id: 2f35e832cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2021年9月19日 23時
