【暗殺教室】お隣さんは女たらし (ページ6)

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あれが本物の拳銃…と少しビビりながらも、皆と騒ぐビッチ先生にハハッと笑う。

「まあ、皆で楽しみましょ、先生♪」

ビッチ「A…アンタ、良い子ね！」

なんか目をつけられた気がしなくもないが、気にしないでおこう。ウン。

ガラッ

教室に入ってきた殺せんせーは何か辞書のようなものを持ってきた。

殺「ひとり一冊です。」

「重っ！？」

倉橋「何これ、殺せんせー？」

殺「修学旅行のしおりです。」

「「「辞書だろこれ！！」」」

殺「イラスト解説の全観光スポット、お土産人気トップ100、旅の護身術入門から応用まで、昨日徹夜で作りました。
初回特典は組み立て紙工作金閣寺です。」

「「「どれだけテンション上がってんだ！」」」

へぇー、でも面白そう…と思った。
これは将来見返すときに思い出となるし、私はこういうの好きだ。

あ…でもその“将来”地球があるかどうかわかんないか。

大体さあ、殺せんせーなら京都まで1分で行けるっしょ。

と誰かが言った。

殺「もちろんです。ですが移動と旅行は違います。皆で楽しみ、皆でハプニングに遭う。
先生はね、君たちと一緒に旅できるのが嬉しいのです。」

良い先生だ。

この先生を殺しちゃうなんて何かイヤだなあ。

あ、地球を守るため…いや、それは綺麗事だ。

私の愛してる人たちを救うため…ってか。

好きな本に書いてあった。

「君たちの愛は世界を救うんじゃ無い、君たちの愛は君たちを救う。」

ホントにその通りだと思う。

地球を守る立場になって初めて気がついた。
私は…正義の味方じゃあない、私の大切なものを守るために地球を守るんだ。

前原「ん？A、どうかしたか？」

「…ふふ、いや、なんでもないの。」

前原「…そ。」