１００話 ページ20
リムル様が次々と称号を授けていき、最後はディアブロの番になった。
私は周りのみんなが時々眠そうな状態になっているのが気になっていた。
リムル様を疑うわけではないのだけれど、一体何が起こっているのだろう、と不安に思っていた。
「お前には"
その言葉を聞いた後、私にはある変化が起きた。
何故か召喚された光と闇の精霊が私の周りをくるくると回り、おめでとう、と祝福の言葉を囁いたのだ。
≪確認しました。勇者への覚醒進化を開始します≫
その言葉を聞いた私は抗えない眠りに誘われ、ガクリと倒れこんだのだった。
地面と衝突する寸前、誰かが私を抱きかかえてくれた――覚えていたのはここまでだった。
夢の中で光の精霊と闇の精霊が私に話しかけてくる。
「強くなりたい？」
「強くなりたい」
私はそう願う。ディアブロの隣にいても恥ずかしくないくらいには強くなりたい。
≪確認しました。ユニークスキル『
頭に響く世界の声、これは久しぶりの感覚だ。今はそれにただ身を任せている。
≪ユニークスキル『
とんでもないことが起こっている気がする。だけどそれに抗う術もない。
「大丈夫だよ」
闇の精霊が優しく私に囁いた。
≪ユニークスキル『
それ以降は"世界の声"は聞こえなくなった。
「うーん……」
気が付いたら自宅のベッドの中だった。ここまで運んでくれたのは、きっとディアブロだろう。
倒れる前と、夢の中で聞いた"世界の声"をまとめると、つまり私は――
勇者とやらに覚醒してしまったようだった。
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流氷華(プロフ) - 深淵さん» 何度も読んでいただき、また、お褒めの言葉をいただきありがとうございます。あと少しで完結となりますのでもう少しだけお付き合いいただければ幸いです。 (2023年4月17日 18時) (
レス) id: c925b9584d (このIDを非表示/違反報告)
深淵 - 何周も読ませてもらってます…！続き、楽しみです！神作を作ってくれてありがとうございます…！ (2023年4月16日 19時) (レス) @page30 id: 1beab73a6d (このIDを非表示/違反報告)
流氷華(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます！いまやっている原稿が少し厳しい状況でして…お待たせしてしまいすみません。書けそうなタイミングになったら更新いたします。 (2023年4月11日 0時) (レス) id: c925b9584d (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きを楽しみにしてます！ (2023年4月10日 21時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
流氷華(プロフ) - 悠希さん» ありがとうございます。ディアブロは妻を危険に晒さないために色々策を巡らせてたりします。悪魔らしいですね (2023年1月5日 16時) (レス) id: c925b9584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流氷華 | 作成日時：2021年6月7日 0時
