魔法が効いたら苦労しない【ツイステ】【鬼滅の刃】【刀剣乱舞】

episode10 ページ12

現れたのは、身長が低く、可愛い顔をした男子生徒。

老人口調の男「もしやと思って来てみたがマレウスはやはり来ておらんなんだか。“また”式典の知らせが届いてなかったとみえる。」

「え、…」

さっきも違和感を感じたが改めて聞くと、その顔にその声と口調は…ギャップがありすぎる。
なんだか…

「薬研みたいだな」((ﾎﾞｿｯ

薬研［大将、聞こえてるぞ］

［…ごめん］

そういえば、こちらの会話は基本向こうに筒抜けだったな。

ｱｽﾞ「申し訳ありません。決して仲間はずれにしてたわけじゃないんですよ。」

なんだろう、凄く胡散臭い気が。

ﾘﾄﾞ「どうも彼には声をかけづらいオーラがあるんだよね。」

なんだろう、特大ブーメランな気が。

老人口調の男「まぁよい。ディアソムニア寮の者はわしに付いてくるがいい。……あやつ、拗ねてなければ良いが……」

拗ねる…？妖精族の次期王でも、人間らしい所はあるもんだな。




全寮が出ていき、残ったのは学園長と私とユウだった。

ｸﾛ「A・Aくん。貴方は魔力がある訳ではありませんが、闇の鏡が貴方が入学する事を認めました。その為、貴方には特待生としてこの学園に入学してもらい、学園生活に励んでもらいます。私優しいので」

「分かりました」

学園長の優しさではなく、闇の鏡の優しさだろうけど。

ｸﾛ「さて、ユウさん。大変残念なことですが……」

どうやら、ユウはこの学園には入学出来ないらしい。学園長は闇の鏡がユウを帰してくれるから心配ないとと言っていた。本人もほっとしたような顔をしていたが…何かおかしい

鏡「どこにもない…」

ｸﾛ「え？」

鏡「この者のあるべき場所はこの世界のどこにも無い……無である。」

ｸﾛ「なんですって？そんなことは有り得ない！ああ、今日はもう有り得ないのオンパレードです。私が学園長になってから、こんな事は初めてでどうしていいか……。そもそも貴方どこの国から来たんです？」

ユウは少し戸惑いながら喋った。

ﾕｳ「えっと…実は…日本という所から来ました」

「え、」

日本…日本と行ったのか？

ｸﾛ「…聞いたことの無い地名ですね。私は世界中からやってきた生徒の出身地は全て把握してますが…おや、A・Aくん。知っているのですか？」

「え、いや…無い…です」

この子が言ったのが本当に私と同じ日本なら…

「これは、面倒臭い事になったな」

この子はこの世界から帰ることが出来ないかもしれない。

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