我々軍の司令塔 (ページ21)

今日:11 hit、昨日:6 hit、合計:47,293 hit

17話ページ21

ランスside

ク「ラ、ランス様？どうかされましたか？」
ラ「俺を騙せるとでも思ったんですか？」
ク「え？」
ラ「だから、何で言ってくれなかったんですか？」
ク「…先程から何を仰っているかよく分かりません」
ラ「…俺があんたの事分からないとでも思ったんですか？それならとんだ馬鹿ですね。それに…」
ク「分からないって、私とランス様は初対mｯ！ラ、ランス！？どうした！？」

いつの間にか目の前が霞んでいた。
クリムの声で余計に霞んでくる。

俺がずっと聞きたかった声。

世界で1番大切な声。

もう離したくない声。

あぁ、本物だ。生きていた。

俺はその人の肩に顔を沈めた。

ラ「ずっと、会いたかった。もう、会えないかと思った…。」
ク「ラ、ランス…様！な、何を！」

この人はまだそんなくだらない事をするのか…

ラ「…A様…」
ク「ｯ！？」

クリムの肩が思いっきり揺れた。

ラ「A様…A様でしょ？」
ク「ち、違いま」
ラ「嘘だ！あんた、俺の事見くびっているんですか？それとも、あぁ、俺の事が憎いんですね？あんたを救わなかった俺の事が…」

それもそうだ。俺がもっと強ければ、ちゃんと助けに行けばこの人は助かっていたのに。

ク「ち、違う！ランスを憎むなんて有り得ない！…あ、」
ラ「…………何が違うんですか？A様？」

クリムはしまったという顔をしたが、直ぐに諦めたような顔になった。

ク「…ランスにはやっぱりバレるんか。」
ラ「えぇ、俺を誰だと思ってるんです？あんたを一番近くで見てきたんですよ？分からないわけないでしょう？」
ク「…そうだな。」
ラ「その声、やめてください。俺が聞きたいのはクリムの声じゃないんです。」

この人はさっきからバレたのに声を作っている。
やめて欲しい。

ク「そんな無茶な…。」
ラ「…勝手にいなくなった罰です。早く戻して下さいよ。」
ク「…分かったよ…」

目の前の人は諦めた顔の後満面の笑みで

貴「…ただいま、ランス！」

あぁ、帰ってきた…。

ラ「おかえりなさい。…A様。」

✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――

はいはいはーい！
物凄い最終回感！いや、違いますよ！

あとこれ、ランス落ちではないはず！

てか、我々だ全然出てきてへんやん！これ我々だの夢小説やんな！？

やばい…。

暫くはA様とランスのお話でございます。
頑張って我々だを早く出せるようにします。

はい、頑張ります。