我々軍の司令塔 (ページ14)

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11話ページ14

ランスside

彼女が向かった方向で爆発が起きた…。
彼女が走ってしまった後でも兵士が湧いてきて追いかけることが出来なかった…。
嘘だろ…？嫌だ、嫌だ！信じたくない！

ラ「A様？嘘ですよね？」
オ「ラ、ランス…Aは？それに今の爆発は？」
ラ「嫌だ、そんな、A様！」

オスマン様がなにか言っているが、何も耳に入らない。
嫌だ、何かの間違いであってくれ…。
あんたがいないと俺は何も出来ない。
俺の上司は、主は、あんただけなんだ…。
あんたの横しか俺の居場所は無いんだ！
あんたが居なくなったら俺はどうすればいい！

ラ「A様ぁぁぁぁ！！」

オスマンside

俺達が来た直後に爆発音が鳴り響いた。

オ「ま、まさか…！」

自分の身体中から血が引いていくのがわかる。冷や汗もかいてくる。
彼女がここにいない事、彼が泣いている事。それが全てを物語っている気がした。
嘘やろ…？なぁ、なんかの間違いやろ？

ゾ『今の爆発音何や！？』
エ『何処からですか！？』

何も考えることが出来ない…。

チ『今の方向…Aさんの陣から少し離れたところですよね？』
ト『オスマン！何かあったんか！？A！？おい、2人とも！聞こえてんのか！？』
グ『おい、2人とも、応答しろ。』
オ「ｯ！」

グルさんの声でやっと思考回路が回ってきた。
回るな。そう思う。回ってしまったら、彼女のことを肯定する事になる。
そんなの嫌や…！

オ「ﾊｧ､ﾊｧ…嫌だ…」
コ『オスマン？どないした！』
オ「今、爆発した方向…Aが走ってった方向や」
全-オ『え、』
オ「急いで来たけど間に合わんかった…。俺の、俺のせいや…」
ｼｮ『待って下さい。状況がいまいち読み込めません。その言い方やとAさんは…』
シ『何言っとんのショッピ君！そんなアホな事ある訳ないやんか！』
ｼｮ『でも、今の言い方やと、』
ロ『なぁ、A！聞こえてるんやろ！？ふざけとらんと返事しろや！なぁ！』
オ「Aが返事する事は…無い。」
グ『オスマン。ふざけてるならそう言え。』
鬱『ほんまに。ふざけるのも大概にせーや』
オ「ふざけてなんかない…ほんまや」
ひ『ｯ！…許さない…』

ひとらんの声が急に低くなった。

オ「ひとらん？」
ひ『あいつら、殺してやる…！』
グ『…オスマン。詳しい事は後で聞くぞ。今はあいつらを徹底的に叩き潰す。』
オ「…分かった。」

この戦争は…圧倒的な力量を見せつけた我々国が勝利した…。

すいません、一部修正しました。