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山城さんはいい人で、センスもよくて、格好いい。
「迷惑ですか？」
「とんでもないです。ありがたいですよ。」
「そうですか(笑) なら、考えといてください。」
「すいません。驚きすぎて、上手く考えられなくって。」
告白、されたのいつぶりだ？
あ、和也にされて以来、か。
「そんなところも素敵ですよ。」
「へっ...///」
「あ、赤くなってますね。」
「なってないですよ。」
熱くなってる体を静めるように、手であおぐ。
「今日はもう帰りましょうか。」
「は、い、ありがとうございました。」
「ゆっくりでいいですから。」
告白のこと、だな。
和也のことを断れないくせに、
告白されるなんて。
なんてバカなんだろう、私。
「じゃあ、これで。」
「いや、送らせてください。送り狼にはなりませんから。」
困ったように眉を下げるけど、不思議とイケメンが崩れない。
「なら、お願いしま」
「A、何してんの？」
一番聞きたくて一番聞きたくない声が聴こえた。
「誰、この人。」
「あ、」
名前を呼んでしまったら、バレる、かも。
「あの佐野さん、こちらは...？」
「えっと、友人、です。」
動揺は、誤魔化せないけど、嘘じゃないから。
「あなたこそ誰ですか？」
和也の冷たい声が辺り一面を冷やしていく。
「え、佐野さんと同じ会社で働かせていただいてる山城です。」
「そうですか......。失礼しました。」
何故ここにいたかも言わずに、くるりと去っていく和也。
「待って、和也！！」
耐えきれずに呼んでしまったことを瞬時に後悔した。
...振り向いた顔が、あまりに冷酷だったから。
「二人で楽しんでくださいね。」
それだけ言い残して、暗闇へと消えていった。
山城さんには申し訳なくて、送ってもらわなかった。
和也は何がしたいんだろう。
何であんなところにいたの......？
何で声をかけたの......？
バレたら騒がれるに決まってるのに。
もう、分からない。
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河衣榛(プロフ) - めいりんさん» コメありがとうございます！これからも頭を働かせて頑張っていきます！応援よろしくお願いします！！ (2015年1月25日 1時) (
レス) id: 28e4d98abc (このIDを非表示/違反報告)
めいりん(プロフ) - 初コメです！！とっても面白かったです！！一気に読んじゃいました！！ほかのお話も楽しく読ませていただきます！！これからも頑張ってください♪ (2015年1月23日 18時) (レス) id: f391d12e83 (このIDを非表示/違反報告)
あお - これからも頑張って〜！ (2015年1月15日 23時) (レス) id: fc70051463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河衣榛 | 作成日時：2015年1月15日 2時
