twenty-three#N.side ページ23
大野さんに、勇気付けられた次の日。
深く帽子を被って、Aの会社の前にやってきた。
目的は、
アイツに会うため。
ヤツのせいで、止めてた針が動き出しちゃったし。
Aは絶対、泣くし。
責任、取って貰わないとね。
「もー、蓮くんったら。」
「柚希、やめてって。」
賑やかでいいよね。
腕をくんで、堂々と歩いて。
Aもあーゆー普通を望んでたんだろうけど。
俺は、もう立ち止まらない。
「すいません。」
「はい？あ、」
どうやら、気づいたようすで。
なにか話されるんじゃないかと、怪訝そうな顔をした。
んな顔するなら、やるのをやめたらどうなんだよ。
「ちょっとお時間良いですか？」
「はい。ごめん、柚希。先いってて。」
「はーい。じゃ。」
柚希と呼ばれた女が、去っていった。
さてさて。
「あの、この前お会いしたAさんのご友人ですよね？僕に何か？」
「友人、ねぇ。ま、いいや。俺、君に聞きたいことがあるんだよね。」
ここじゃなんだし、どっか店入らない？
そう言って、顔バレしてもいいように、行きつけのバーに誘った。
マスターに作ってもらった黄色いカクテルが、照明によって輝く。
真実を、照さなきゃいけない。
「あの、あなた、嵐の二宮さんですよね。」
「そ、分かってるじゃん。......山城くんって言ったよね。」
「えぇ。そうですが？」
「悪いけど、Aからは手、退いてくんない？」
「は？」
「Aは、君の『遊び相手』じゃないんで。」
目を見開いて、困惑してる。
バレてないとでも思ったか。
「てことで、お願いできる？」
「あの、何で山城さんに言われなきゃいけないんですか？」
融通聞かないな、この男。
「単純に、Aが好きだからだけど。悪い？」
この際、はっきりいってしまった方が得だ。
すると、フッと鼻で笑って、一気に仮面を剥いだ。
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河衣榛(プロフ) - めいりんさん» コメありがとうございます！これからも頭を働かせて頑張っていきます！応援よろしくお願いします！！ (2015年1月25日 1時) (
レス) id: 28e4d98abc (このIDを非表示/違反報告)
めいりん(プロフ) - 初コメです！！とっても面白かったです！！一気に読んじゃいました！！ほかのお話も楽しく読ませていただきます！！これからも頑張ってください♪ (2015年1月23日 18時) (レス) id: f391d12e83 (このIDを非表示/違反報告)
あお - これからも頑張って〜！ (2015年1月15日 23時) (レス) id: fc70051463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河衣榛 | 作成日時：2015年1月15日 2時
