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「あぁ、おかし。てか、ご飯食べれば？」
ひぃひぃ言ってるこいつに腹が立って仕方ない。
「食べれてないの、和也のせいだし。」
文句を言いながらも、和也の隣に座る。
不自然に胸がなるのは、遠くなったはずの肩が近くにあるから。
それを誤魔化すように、ご飯を食べるだけ。
しかも、ハンバーグじゃん、今日。
これは、多分初めから用意されてたパターン。
お母さんは、和也が帰ってくるのを知ってて言わなかった。
もしくは、私が帰るのを和也に言ったかのどちらかだ。
「ねぇ、最近和也くんは仕事どうなの？楽しい？」
「そりゃ、もちろん。楽しいっすよ？」
「寧ろ、つまんないならやってる貴方を尊敬するわ。」
「そういう、Aはどうなのよ。俺は、楽しくなさそうな仕事だなぁと思うけど？」
「......」
そういわれても仕方ない。
私が就職したのは、大手企業の受付。
それが決まったときの和也といったら。
「良かったじゃん。見た目だけはいいってことで。」
その時もどういう意味だって言い争いをしたんだっけ。
「それなりにやってる。」
「なら、結婚相手も見つかってるのかしら。」
「っ！！」
「お母さん！その話はしないでって言ってるじゃん！」
流石に、３０を越せば、
結婚だ、子供だ、親に急かされる。
同窓会をすれば、結婚してないのは私だけだったし。
「まあ、Aを貰うのは物好きでしょうね。」
「嫌だ。じゃあ、一生無理じゃない。」
「その時は、俺が仕方なーく貰ってやりますよ。」
「まっ！お願いするわねぇ。」
「分かりました。お母さん。」
......なんちゅー会話だ。
それ、どれだけの人が聞きたいと思ってんのよ。
「言っとくけど、私、和也とは結婚しないからね。」
言っとかないと、変なことになる。絶対。
「何だって！約束を忘れた気か！」
「いつ、約束したのよ。」
「...覚えてないの？」
「どうせ、ちっちゃいときでしょ。覚えてるわけ無いじゃん。」
「............まあ、いいけど。」
「お願いだから、ご飯を食べさせてよね。」
嘘。
本当は覚えてる。
忘れるわけがない。
あんな大事なこと。
忘れたときなんて無い。
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河衣榛(プロフ) - めいりんさん» コメありがとうございます！これからも頭を働かせて頑張っていきます！応援よろしくお願いします！！ (2015年1月25日 1時) (
レス) id: 28e4d98abc (このIDを非表示/違反報告)
めいりん(プロフ) - 初コメです！！とっても面白かったです！！一気に読んじゃいました！！ほかのお話も楽しく読ませていただきます！！これからも頑張ってください♪ (2015年1月23日 18時) (レス) id: f391d12e83 (このIDを非表示/違反報告)
あお - これからも頑張って〜！ (2015年1月15日 23時) (レス) id: fc70051463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河衣榛 | 作成日時：2015年1月15日 2時
