sixteen ページ16
てか、あれ？
「もう、見知らぬ人じゃないの......？」
思い出されるのは突き放してしまった、和也の手。
「あー、それは。もういいよ。」
どうでもいいように、するけれど。
私が、いけないのに。
「和也、私が悪いんだよ...？」
「あのね、好きな人泣かせるようじゃ、男として失格でしょうが。」
陽に照らされて、輝く和也はゆっくりと、言葉をかけてくれる。
「もういいんだよ。俺のせいでもAのせいでもないんだ。」
「、うん。」
急に抱き締められたから、息が苦しい。
背中にまわってる人より細い腕が、指が触れて。
和也の思いを感じる。
胸のなかは、あったかくて、涙が溢れだす。
「だからさ。結婚しよ？......まだ、先かもしれないけど。」
「...うん。」
さっきまで苦しかった心は、こんなにも穏やかだ。
「幸せにするよ。誰よりも、笑わせる。」
ぎゅぅって余計に締まる苦しさがこんなに幸せなんて。
ズルいよ。
あんなにからかって、
バカにして、
知らない人になったのに。
するりと目を合わせてから。
「もう、だめなんて言うなよ......？」
そう呟いて、伏せ目に優しく微笑む。
それから、
甘く。
甘く
唇が触れ合った。
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河衣榛(プロフ) - めいりんさん» コメありがとうございます！これからも頭を働かせて頑張っていきます！応援よろしくお願いします！！ (2015年1月25日 1時) (
レス) id: 28e4d98abc (このIDを非表示/違反報告)
めいりん(プロフ) - 初コメです！！とっても面白かったです！！一気に読んじゃいました！！ほかのお話も楽しく読ませていただきます！！これからも頑張ってください♪ (2015年1月23日 18時) (レス) id: f391d12e83 (このIDを非表示/違反報告)
あお - これからも頑張って〜！ (2015年1月15日 23時) (レス) id: fc70051463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河衣榛 | 作成日時：2015年1月15日 2時
