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「明日、帰るから。」
午後１０時をまわる頃。
実家に帰る約束をお母さんに電話でしていた。
「そうなの？じゃあ、和也くんも呼んだら？」
「無理に決まってんじゃん。忙しいよ。」
「あら、そう。寂しいわねぇ。」
今は超がつくほどに人気なのに。
早々会えるわけ無い。
なのに。
「なんで、いるの？」
「んー、なんでだろ。あ、お母さん美味しいよ。」
「本当に？ありがとねぇ。」
「いや、だってAが料理上手いのは、お母さんの血でしょ。」
「やだわぁ。そんなこと言っちゃって。」
「もっと、突っ込むところがあるでしょうが！」
昨日、確かに実家に帰るって電話はしたよ。
で、和也に来てほしいとか言ってたよ。
でも、無理でしょうが。
クソ忙しいのに、来いとか言えないし。
だけど。
「何？なんでいんの？マジで。」
ちゃっかり晩御飯を食ってるけどさ。
それが美味しいのは、知ってるけどさ。
貴方がキラキラなおめめで日本中を騙してるのは、分かってるけどさ。
「意味わかんない...。」
鼻筋の通って、女子にも負けない白い肌で、
格好いい和也が
何故、うちの実家にいるんでしょうか？
「簡単だろ？いるから、いるんだよ。」
「それくらい、蟻でも分かるよ！私が聞きたいのは、」
「久々に早く終わったし、Aん家の飯が食いたかったんだよ。悪いか！」
私の聞きたいことが分かるなら、
「ちゃっちゃと答えろや！バカ！！」
「こら、A。なんて言い方するのよ。」
「お母さんもお母さんだよ。和也が帰ってくるならメールでもしてよ。いや、和也がしろ！」
「えー、サプライズだったんですけど。」
「そういう考え無いだろうが！」
「もー、そんなにキレてるとシワが増えるぞー。」
「知っとるわ、あんたよりシワあるだわ！」
あ、余計なこといっちゃった...。
「ぷっ、あははははは。」
箸を持って、お腹を抱えて笑う男が国民的スターなんて、
信じらんない。
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河衣榛(プロフ) - めいりんさん» コメありがとうございます！これからも頭を働かせて頑張っていきます！応援よろしくお願いします！！ (2015年1月25日 1時) (
レス) id: 28e4d98abc (このIDを非表示/違反報告)
めいりん(プロフ) - 初コメです！！とっても面白かったです！！一気に読んじゃいました！！ほかのお話も楽しく読ませていただきます！！これからも頑張ってください♪ (2015年1月23日 18時) (レス) id: f391d12e83 (このIDを非表示/違反報告)
あお - これからも頑張って〜！ (2015年1月15日 23時) (レス) id: fc70051463 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：河衣榛 | 作成日時：2015年1月15日 2時
