sugar4.桂小太郎 ページ4
『……何をニヤニヤしている』
ドライヤーで私の髪をワシャワシャと乾かしている小太郎は、その手を止めて私の顔を覗き込む。「別にー?」と返すと、彼は口を山形に曲げた。
そんな小太郎に早く乾かしてくれと急かす。
『……私ね、小太郎に髪を乾かしてもらうの好きなんだ』
ふっと軽く笑って彼の胸元へ寄りかかれば、「ちゃんと座れ」と背中を押される。小太郎の方を振り向き、「好きだよ」と伝えるも、はいはいと簡単にあしらわれてしまった。
意地になった私は唇を尖らせながら、彼に構って欲しくて正面から首に腕を回して抱きしめる。
でも小さく呆れた息を吐いただけの小太郎はこの体勢のまま髪を乾かし続けていくのだ。
『ほら、終わったぞ』
しばらく何も言わずに乾かしていた小太郎は、ドライヤーの電源を切って私の頭をポンと叩く。
『まだ終わってない』
『……全く』
なかなか離れようとしない私に、諦めた彼はそのまま抱きしめてくれた。そうしてとっくに乾いている髪を優しく指で梳いて、私の髪に顔を埋める。
すん、と鼻をすすった彼は「不思議だな」と声を漏らす。
『同じシャンプーを使ってるはずなのに、匂いが違う』
そう言ってずっと匂いを嗅ぐから、犬かと私は彼の頭を軽く叩いた。自分で自分の髪をひと束取って嗅いでみるも、これといって変わった匂いはしない。
試しに小太郎に「どんな匂いがするの?」と聞いてみれば、彼は少し考えてから教えてくれる。
『甘い匂いだ』
『俺の一番、好きな匂い』
そうして優しく微笑んだ小太郎は、私の額に甘い口付けを落とす。
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ハル(プロフ) - なな天パさん» いいえ〜! ね、本当に教師との恋愛って憧れるけど実際どうなのかなー、と考えながら作った結果がなんだこれって感じになってしまったのですが、そう言ってもらえるととてもありがたいです(´ ∀`) 閲覧とリクエスト、ありがとうございました (2018年1月6日 11時) (レス) id: 645308de9c (このIDを非表示/違反報告)
なな天パ(プロフ) - ハルさん» リクエストを受けて下さりありがとうございます!夢主ちゃんが冗談が嘘って言った後の松陽先生の確認の行動が可愛かったです。あと、最後、二人でひとつのブランケットって言うのがすっごい良かったです。全部ひっくるめて最高でした!本当にありがとうございます!! (2017年12月30日 20時) (レス) id: 63c427bf32 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 紫蘭さん» 儚すぎて書き終わった瞬間に「ううん」と首を捻ってしまうくらいのあれですね……(;´д`) バイオバザードとかやってたんですか? それはそれでいいクリスマスだと思いますよ!自分の好きなことをするのが一番です! こちらこそ閲覧ありがとうございました( ´ ∀`) (2017年12月30日 11時) (レス) id: 645308de9c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» まじか!ありがとう!! もうハルとして見てもいいよ笑 どうせそっちも何にも変わらないハルだし笑 うん、頑張るね! あっちでも夢書きやってるから、また時間があったら見に来てくださいな(^人^) ありがとう (2017年12月30日 11時) (レス) id: 645308de9c (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 儚いのがまた良いですね。私好みです笑 ちゃんとクリスマスになってますよ!!こんなクリスマス…羨ましいです…。私なんて、前日も当日もゾンビから世界を守ってましたから笑 でもハルさんのお陰で最高のクリスマスになりました!!ありがとうございます! (2017年12月27日 15時) (レス) id: 684ce788b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年9月5日 18時