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朝ご飯が食べ終わったとき
いきなり廉に連れられて、紫耀の家に帰ると
でかいソファに寝転んでいる紫耀がいた
私の姿に気づくと、急に立ち始めた
紫耀「…っ悪かった
ちょっと、カーってなって
Aのことも考えずに…」
「もういいよ」
紫耀が、下を向きながら私の手を握った
その手は、温もりというより、焦りで熱かった
紫耀「もう、俺っていつもこんなことばっかり…」
「違うのっ」
紫耀が、私の方を大きい眼でみた
「私も、紫耀の事全然考えてなかった
紫耀の事で、いつも頭がいっぱいだったはずなのに…」
すると、紫耀に抱きしめられた
右耳では、紫耀の鼓動が聞こえる
それは、すごく早くて、大きかった
紫耀「もっと…
Aの中を俺で埋め尽くしてやる
もっと、俺しか考えられないようにしてやる」
耳元で、そうつぶやかれた
少し脅し?も入っているような気もしたけど
やっぱり紫耀にはキザな言葉が一番似合っている
「ありがとう」
部屋の中には、いつの間にか廉はいなくなっていた
気を使って出てくれたのかも
でも、なぜか廉の心の中を知ってしまったような気がして
心の底で、罪悪感を感じている自分がいた
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作者名:マロン x他1人 | 作成日時:2019年10月13日 2時