文豪さん達との日々(続編)

「ご飯に砂糖をかけて食べていたら」 ページ3

・敦くんの場合

「それは砂糖だよ。塩はこっち…。」ｶﾞﾁｬﾝ

山盛りの砂糖がかけられたご飯を美味しく食べる姿に驚いて塩をぶちまけました。彼はそういう人もいるのだなと思うようにしました。いいお清めになりました。

・太宰さんの場合

「いや、君が美味しいと云うのなら善いのだよ。」

自分に言い聞かせるように彼は言いました。若干ひいているようにも見えますが、彼だって自◯の為にいろいろとご飯に加えています。お互いの食事にドン引きしています。

・芥川さんの場合

「…。いや、何でもない。」

おや、一瞬だけ箸が止まりましたよ。すぐに持ち直しましたが彼の食欲は失せたようです。じっと砂糖かけご飯を見ています。

・中也さんの場合

「其れ、まさか合うのか…。」

あまりに美味しそうに食べるので彼も試してみますが、案の定合わなかったみたいです。なかなか飲み込めないようです。お茶でも淹れて差し上げましょう。

・乱歩さんの場合

「ちょっと!僕はいいって!!」

ご飯に砂糖をかけて食べても彼は驚きません。甘いものが好きな彼なのでもしかしたらと、砂糖をかけようとしたら全力で拒否されました。信じられないって顔してます。

・ドスト様の場合

「貴方……甘いのが好きなのですね。」

悪くは言いませんが、彼にも砂糖を勧めるときっぱり断られました。その後は興味深そうに砂糖のかけられたご飯を見ています。けっして食べようとはしません。

・条野さんの場合

「死にたくなければ今すぐにやめなさい。」

すごくお怒りのようです。死にたくない方はすぐにやめましょう。彼にとって魂の芸術性皆無の奴が二人に増えるのは勘弁ですからね。

《ゲストの方々》

・鐵腸さんの場合

「ﾓｸﾞﾓｸﾞ……!?」

何故彼が驚いているのでしょうか。ご飯に砂糖をかけて食べる数少ない同士を見つけて嬉しそうです。第三者から見れば二人はただの変人です。

・森医師の場合

「おや、これも食べてみるかい？」

これとは彼の好物、饅頭茶漬けです。この御方もかなり変わったものを食べますね。またもや同士発見です。

「寝起きの文豪に『朝ご飯ちゃっちゃと食べちゃいなさい』とお母さんみたいに言ったら」→←続きです。

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