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玄関の扉を開ければ
いつも通り、Aは俺の元に来る
心無しか、表情は暗く
それは夜中だからなのだろうか
なにはともあれ、俺には思い当たる節がない
『……明日は飲みに行くから夕飯はいらねェ』
先に寝ていろ
そう伝えた時のAの顔は
なんとも、目を引くものであった
唇を固く結んで
悲しそうに、目尻を垂らす
どうした、と言いたくて手を伸ばそうとしたが
Aに触れることに躊躇いがあった
『……分かりました』
『おいA
お前、今日……』
どうして来なかった、と言う前に
今日はごめんなさいと遮られる
『お鍋の火を、消し忘れてたかもしれないって……
それで、急いで帰りました』
ごめんなさい、と再び謝った
気にするなと言いたくても口からでないのは
明らかに、嘘だと分かるからだ
何を隠してる、A……
俺のことを見ようとしないのは
それと、関係があるのだろうか
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◆戦場の椿姫◆ - 凄い…めっちゃ面白いです! (2017年8月18日 22時) (レス) id: 3e81e6a0f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - とっても面白くて素敵でした! (2017年7月26日 20時) (レス) id: 5545c4c878 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - サックさん» ありがとうございます。続編もよかったらご覧下さい (2017年1月21日 10時) (レス) id: 3f6c97711d (このIDを非表示/違反報告)
サック - とてもおもしろかったです (2017年1月18日 10時) (レス) id: bbfa3cd782 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» 読みました!いつもありがとうございます!とても励まされます!! (2017年1月17日 17時) (レス) id: 3f6c97711d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2016年12月22日 19時