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受け付けにいる女性に高杉晋助に会いに来たと伝えれば
奥様ですね、と中へ通る許可証をくれた
中に入ってエレベーターに乗り
社長室のある最上階へ上がる
到着すれば、そこには丁度万斉さんがいた
『A
……そうか、晋助に届けに来てくれる時間だったな』
晋助はそこの角を曲がったところのソファに座っているぞ、と教えてくれる
それにお礼を言って、私はそこへ向かって歩き始めるが
なにやら、話し声が聞こえた
何か大切な話かな、とコッソリと見ると
黒い長い髪の人が晋助さんの肩に手を置いている
その人の後ろから見ているため、顔が確認できない
長髪だから、女の人……なんだろうか
そのままその人は晋助さんに顔を近づける
…………キス、しているように見えた
いたたまれなくなった私は
直ぐに踵を返す
『A?どうした
晋助はいただろう』
万斉さんに遮られるが
何を言ったらいいか分からず、彼にお弁当袋を押し付けた
『こ、これ!
晋助さんに……渡しておいて下さい』
お願いします、と返答を待たずにエレベーターに飛び乗る
胸が激しく鼓動を立てていて、苦しい
昨日、あんなに距離が近くなったから
だから、こんなに苦しくなるんだ
女性の一人や二人いるかもしれないって、自分でも分かってたじゃないか
………………でも、やっぱり哀しい
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◆戦場の椿姫◆ - 凄い…めっちゃ面白いです! (2017年8月18日 22時) (レス) id: 3e81e6a0f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - とっても面白くて素敵でした! (2017年7月26日 20時) (レス) id: 5545c4c878 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - サックさん» ありがとうございます。続編もよかったらご覧下さい (2017年1月21日 10時) (レス) id: 3f6c97711d (このIDを非表示/違反報告)
サック - とてもおもしろかったです (2017年1月18日 10時) (レス) id: bbfa3cd782 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» 読みました!いつもありがとうございます!とても励まされます!! (2017年1月17日 17時) (レス) id: 3f6c97711d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2016年12月22日 19時