【銀魂】おかえり、愛おしい人よ

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『......よし。』




しっかりと蓋をしめて


小さめの袋にそれを入れる





『作りすぎちゃったかな…？』




結局サンドウィッチとおにぎり両方を作ってしまった



でもまあ、これくらい食べてくれた方がいいか





『じゃあ、銀時』




行ってくるね、とお椀を舐めている彼に声をかける



もう餌は食べ終わっているのに、食い地が張ってるなあといつも笑ってしまうのだ






『お財布持った


携帯も持ったし、タオルも……』




妙に緊張して、鞄の中を何度も確認する



お弁当だけは絶対に忘れちゃダメ





行ってきます、と心の中で誰かに向けて言って



玄関の扉を開ける




夕方は朝よりも寒くて


橙色の空の下に、一歩踏み出した





そうだ……帰りはデパートに寄って


スープを入れられる容器を買おう





そうすれば温かいスープが飲めて身体も温まる





何色があるんだろう、と鞄を前後に軽く揺らす私は



どうしてか、浮かれていた

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