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特に会話も無いまま、大型スーパーに辿り着く
籠を乗せたカートを押す姿が新鮮過ぎて
こんなことをやらせていいのか、不安になった
『何を買うんだ?』
『えっと、お米と……』
家で書いてきた買い物メモを開く
そこにはなるべく重い物を記してきた
『あと、お茶とお水です』
メモを読みながら歩いていると
突然、腕を優しく引かれる
『ちゃんと前見ろ』
危ねーだろ、と言われ
前を見れば、そこには缶ジュースの詰め放題のカートが置かれていた
『ごめんなさい、ありがとうございます』
『……あァ
次は野菜だったか?』
そうです、と野菜コーナーまで彼を導く
美味しそうに熟れているトマトを見極めて
ペットフードのコーナーにも寄った
『あ、銀時の好きな缶詰め……』
病院の定期検査へ行った日に、ご褒美として食べる缶詰め
それを彼は気に入っているが
他の物よりは値段が弾む
しかし今日までと、安売りされていた
『買わねェのか?』
『……じゃあ、三つだけ』
今度の注射の日にあげようと手に取る
この缶があるのが知られると
注射が近いことがバレてしまうのが難点だ
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◆戦場の椿姫◆ - 凄い…めっちゃ面白いです! (2017年8月18日 22時) (レス) id: 3e81e6a0f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - とっても面白くて素敵でした! (2017年7月26日 20時) (レス) id: 5545c4c878 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - サックさん» ありがとうございます。続編もよかったらご覧下さい (2017年1月21日 10時) (レス) id: 3f6c97711d (このIDを非表示/違反報告)
サック - とてもおもしろかったです (2017年1月18日 10時) (レス) id: bbfa3cd782 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» 読みました!いつもありがとうございます!とても励まされます!! (2017年1月17日 17時) (レス) id: 3f6c97711d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作成日時:2016年12月22日 19時