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警察官のたまご13 ページ12

たくさんのアトラクションに乗ったあと、一つの場所で全員の足が1ヶ所で止まった

「え?まさか」

「入るよな?」

「嘘だよね?」

「嘘つきは泥棒のはじまりだよ?僕らがそんな事言うわけないじゃない」

私が言えば次々に返答が来る
そんな私たちの目の前にある物々しい色の館
所謂お化け屋敷が佇んでいた

「こちらのアトラクションは、二人一組でのご参加になります」

屋敷とは裏腹にキャストはにこやかで、余計に不気味さが増している

「じゃあ俺たちから行ってくるか、なあ?ゼロ」

「そうだな」

爽やかに入って、その次に研二先輩と航先輩が続いた
悲鳴が彼らの物かは分からないけど、聞こえてくる声にさらに嫌気がさす

「次のお客様どうぞ」

とうとう呼ばれてしまい、足がすくんでしまう
表情を変えずこちらを見ている松田先輩に「なに?」と声をかければ、「無理すんな」と頭をくしゃりと撫でられた

「無理してないです」と返し、中へと入っていった

中は暗いし、演出なのか、室内もどことなく寒く感じる

お城のような室内に踏みこめば、扉が自然と閉まり、思わず肩が揺れてしまう

「大丈夫、大丈夫」

自分に言い聞かせて、歩みを進めた
物が倒れてきたり、お化けの格好をした人に追いかけられて、たどり着いた一つの扉

そこを開けば、赤と白が広がっていた

「…え?」

「…たすけて」

そう振り返った女性は血まみれで立ち上がってこちらへと近づいてくる
そのまわりには、家族なのだろうか
同じく赤にそまり、むくりと立ち上がって、「たすけて」と何度も繰り返し呟いた

「なんで…どうして。」

自分の記憶と重なり、そこから動くことが出来ない

「…っやだ!やめて」

見たくない光景に目を瞑り、その場に座り込み涙が溢れた
身体に触れた感覚さえも怖くて、「いやいや」と払えば、急に暖かい感覚に襲われた
抱きしめられてる暖かい、そんな感覚があるのに、怖くてどうしようもなくて、見えないなにかに縛られている感じで苦しかった
いやいやと拒絶して、押し返しても、離してくれない
自分の気持ちが押さえつけらない

そんな時、更にぎゅっと抱きしめられて、小さな舌打ちをされたかと思ったら、口を塞がれて、驚いたのと同時に気持ちも落ち着いた
そこからどうやって出口まで出たのか記憶が定かじゃなくて、松田先輩がそばに付いててくれたことが記憶に残ってた
気づいたら、先輩たちが心配そうに顔を覗かせてきて、謝る事しか出来なかった

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ゆきはな(プロフ) - 天野陽菜さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんで頂けてよかったです。頑張って更新していくので宜しくお願い致します。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - tさん» 教えて頂きありがとうございます。公開した際には外していたのですが、何かがきっかけでついてしまってようです。気づいていなかったのでとても助かりました。ありがとうございます。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
天野陽菜 - 面白くてハマりました!更新頑張って下さい!楽しみに待ってます! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 70e2d8bd25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - 匿名さん» 教えて頂きありがとうございます。直しましたので確認を宜しくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 萩原研二の名前漢字が違います。 (2019年2月4日 0時) (レス) id: ffeb652265 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきはな | 作成日時:2019年1月15日 8時

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