警察官のたまご2 ページ2
目の前に立っている男の先輩
かなり見た目は怖いし、身長もあるし、迫力がある
「おい、面貸せ」とか言われるのかと思うと、持っていた箸が自然と止まる
まだ何も言われてすらいないのに「ごめんなさい、許してください」と頭を下げれば、「あ?
なんの事だ?」と返ってきた
「え?日中ぶつかっちゃったから、その」
後半言葉が上手く繋げられず濁せば、「ああ」と思い出したようで「別に気にしてねー」と隣に座りだした
「えっ、何で隣座るんですか?」
「奴らが来るから」
「ん、」と指差した先には、日中会った四名様が注文したものを持って、こちらへと歩いてきた
「私、邪魔になるじゃないですかっ!!」
焦る私とは裏腹に「別に気にしない」と落ち着いて言われるが私が困る
あちこちの視線が痛い
「あれ?君って、昼間の子だよね?俺、萩原研二って言うの!宜しく」
当たり前の様に横のテーブルをくっ付けて、私の隣にいる男の隣に腰かけた
「ちなみに君の隣にいるのが、松田陣平ね」
「なっ?!勝手に言うんじゃねーよ」
「俺が言わなかったら、言わなかったくせにー」
そのまま言い合っているが雰囲気的にとても仲が良いからだろう
痴話喧嘩に呆気に取られていれば、「ゼロつめろよ」と他3人も反対に座り始め、完全に逃げ場を失った
「何用です?」
「俺は、降谷零
単刀直入に言う、お前警官に本当になりたいと思ってるのか」
「は?」と、あまりに唐突な質問に間抜けな声が出てしまう
「ゼロ、いくらなんでも唐突すぎて、彼女も返答に困るだろう
あ、俺、諸伏景光よろしくな」
私の斜め向かいに座っている彼の言葉に更に繋げるように「俺は伊達航だ!よろしく」と難いのいい男が挨拶をしてきた
「で?どうなんだ」
「警官になりたいと思ってなかったらここにいないですよ
あ、もしかして、テストの事ですか?私が下の方にいるから気にくわないですか?しょうがないですよ、誰かさんが上にいれば、下になっちゃうんだから」
残っていたサラダを口に運び、「ごちそうさま」と手を合わせて立ち上がろうとすれば再び座らされた
「てかさ、私のことに首突っ込みすぎじゃないですか?」
「お前の家庭教師をし、成績を上げるよう教官に頼まれた」
「…は?先輩たちが家庭教師ですか?人様の足は引っ張りたくないので、お断りします」
「じゃ」とテーブルをくぐり抜けて、食器を片付けた
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ゆきはな(プロフ) - 天野陽菜さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんで頂けてよかったです。頑張って更新していくので宜しくお願い致します。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - tさん» 教えて頂きありがとうございます。公開した際には外していたのですが、何かがきっかけでついてしまってようです。気づいていなかったのでとても助かりました。ありがとうございます。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
天野陽菜 - 面白くてハマりました!更新頑張って下さい!楽しみに待ってます! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 70e2d8bd25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - 匿名さん» 教えて頂きありがとうございます。直しましたので確認を宜しくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 萩原研二の名前漢字が違います。 (2019年2月4日 0時) (レス) id: ffeb652265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきはな | 作成日時:2019年1月15日 8時