警察官のたまご ページ1
私には色々あって家族がいない
警察官になりたくて、正直なったわけじゃない
警察官になるのは私の目的のためだ
だから目の前に貼られてる紙にもあまりピンときてないのも正直なところだった
「また降谷先輩が1位か、すごいねー」
同じクラスの友人が感心しながら、目の前の掲示板を見て呟いた
「そうだね」と適当に返せば、「とことん興味ないのね」と言われてそのまま素直に頷いた
当たり前だ
何のために学校に通っている
私も人の事を言えた立場じゃないが……
彼女は交番勤務をしたいらしい
身近な人たち、近隣の人たちの助けになるのが夢なんだとか
「あ、あったあった!私は真ん中くらいかー
Aはどうだった?」
自分の名前は明らかに下の方で、「まあビリじゃないからいいか」と言えば、「いやいや、もう少し頑張ろうか」と返ってきた
クラスに戻ろうと振り返れば、誰かにぶつかって尻餅をついた
「あ、わりぃ
小さくて見えなかった」
「おい、松田!最後のは余計だ」
「だいたいお前がよそ見してたんだろ」
顔を上げれば、背の高い人たちがこちらを見下ろしていた
「小さくてすみませんでした。
だいじょーぶです」
手をついて立ち上がっても彼らと目線が揃うことはなくて、本当に背も顔面偏差値も高くて、こんな人たちいるんだと感心してしまう
「失礼します」
ペコリと頭を下げて後にすれば、友人に「あんな人たちとお話し出来て、いいな」と言われたが何がいいのか分からず、そのまま聞き流した
友人は彼氏が最近出来たようで「電話してくるわ」と預けていたケータイを取りに教官のところに行ってしまった
私には無縁すぎて、うらやましいところでもあるが、今はそんなのいたところで邪魔なだけだ
強がりとかそんなのじゃなくて、そんなのにかまう暇があるのなら、別のことをしていたいと思ってる
小さくお腹がなり、早めの夜ご飯にしようと食堂に行けば、そこまで混んでなくて、ほっとした
食事を受け取り、隅の方に寄って食べ始めた
「ここいいか?」と聞かれ、見ることもなく、許可すれば、「お前!」と大きい声に肩を揺らして、顔をあげた
そこには日中、私を小さいと言ってのけた彼がいた
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ゆきはな(プロフ) - 天野陽菜さん» はじめまして。コメントありがとうございます。楽しんで頂けてよかったです。頑張って更新していくので宜しくお願い致します。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - tさん» 教えて頂きありがとうございます。公開した際には外していたのですが、何かがきっかけでついてしまってようです。気づいていなかったのでとても助かりました。ありがとうございます。 (2021年12月25日 18時) (レス) id: a08fb6267c (このIDを非表示/違反報告)
天野陽菜 - 面白くてハマりました!更新頑張って下さい!楽しみに待ってます! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 70e2d8bd25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきはな(プロフ) - 匿名さん» 教えて頂きありがとうございます。直しましたので確認を宜しくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (レス) id: d59b5b05f2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 萩原研二の名前漢字が違います。 (2019年2月4日 0時) (レス) id: ffeb652265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきはな | 作成日時:2019年1月15日 8時