原因不明 ページ10
あれから､ジョンス君と､気まずくなる事もなく､いつも通りに過ごせている｡
もちろん､ジョンス君が､私を気遣って､そうならないように接してくれるからで｡
(本当に…どこまでも優しい人｡)
いつもと変わらない学校生活｡
あっ､ひとつだけ違う事｡
「マイハニー､A！」
ジョンス君が来ても､私は逃げなくなった｡
さすがに､受け止めるまでは…ちょっと､ね。
しあちゃんが､“Aのストーカージョンスも少しは､報われたね｡”って､笑うけど､気にしない｡
ジョンス君の､真剣に想ってくれる気持ちは､本当に嬉しかったから｡
チャンミンとは､違うけど､やっぱり私は､ジョンス君が大好きで｡
「私の特別な人､大好きだよ｡…ジョンス｡」
って､耳元でこっそり言ってみた｡
！！！ //////｡
「マイハニー､A！愛してるっ！！！」
更に､ギューッと､きつく抱きしめられた｡
(言わなきゃよかった？)
もうチャンミンが､引き剥がしに来る事もなくなって…｡
ミキちゃんには､笑顔で接してるのに…私には､冷たいチャンミン｡
私､何かした？
何を怒ってるの？
さっぱりわかんない｡
原因が､わからないからモヤモヤする｡
でも､ひとつ､わかった事｡
それは…､
チャンミンは､私に興味が無い､という事…｡
そう思ったら､胸の奥が､チクリとした｡
＝チャンミン＝
早朝から､ジョンスがAに会いに来た…あの日から､ふたりの距離が縮まった気がした｡
まさか､付き合い始めた？
何があった？
気になる…でも…聞けない｡
あー､イライラする｡
そして､素直になれない俺は､Aに冷たく接してしまう｡
Aが､俺から離れようとしている事に気づかずに…｡
＝ジョンス＝
俺を“振ってない”と言ったA｡
どこまでも､優しくて…｡
Aの為なら､この胸の痛みは､気のせいだと思える｡
Aの悲しむ顔なんて､見たくないから｡
Aは､俺の耳元で言ったんだ｡
“私の特別な人､大好き｡…ジョンス”
ああ〜ダメだ…｡//////｡
完全にノック アウト｡
「マイハニー､A！愛してる！！」
片想いだけど…やっぱり､幸せな俺｡
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作者名：HappySwan | 作成日時：2013年4月25日 9時
