S i x t y. S e v e n. ページ24
・
直也くんは、すごく優しい人
少し優しすぎる時もあるけど
そう、押し倒す時だって
私の頭を庇うように丁寧に
「実彩子たち、起きちゃうよ」
また優しく微笑んで、かわす
そして、使っていない部屋に私を持ち上げて連れて行く
浦「声、駄目だよ
これから起こること、分かるよね？
嫌だったら抵抗して、やめるから」
嫌だったら
それが貴方の優しさ
今日は、貴方に溺れていましょう
私って、本当に懲りない、悪い女
今もずっと
ずっと真司郎の事が頭から離れない
でも、ずっと
直也くんは、私を綺麗だ、って言った
浦「綺麗だよ、A…可愛い」
「綺麗、じゃないよ」
浦「自信持っていいよ、
弱気なとこも、真司郎が居ない寂しさを
俺で埋めてくれるとこも、
全部綺麗だよ…」
全部気付いているのに、
優しさでいっぱいなところが
罪悪感と、寂しさでどうにかなりそう
・
なにも無かったように流れる時間
静寂
浦「…ごめんね、風邪ひいちゃうから
お風呂入ろう」
「うん」
直也くんは私に毛布を掛けて、
お風呂を沸かしに行った
敢えて何も言わないで行ったのも気遣い
分かっているから
一人きりのこの部屋
「真司郎…」
隣にいて欲しい
後も、貴方の温もりが欲しくなる
2週間…耐えられるかな
・
幸せでも
不幸でも
平等に朝はやってくるから
今は時間を過ごすだけで精一杯だというのに
残酷なもので
浦「おはよ」
直也くんはやっぱり早起き
もう起きて、私の横に座っていた
「おはよう。早いね」
浦「早起きしか取り柄ないもんね」
「いやそんなことはないでしょ」
笑いが溢れる
優しさって、嬉しくて残酷
でも、心地いい
浦「お寝坊お嬢さんたち起こしに行こうか〜」
「そうだねぇ」
その背中に、
昨日はありがとう
ごめんね
呟くようにして
私は今日も罪に溺れる
ただ、貴方の帰りを待つ小鳥のように
・
S i x t y. E i g h t.→←S i x t y. S i x.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｻ ｴ ｸ ﾝ ! !(プロフ) - のぞみさん» いつもありがとう（ ; ; ）作り直しごめんね（ ; ; ） (2018年2月22日 21時) (
レス) id: 393abd6c01 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - お久しぶりです。久しぶりに最初からストーリーをよみなおしてみるとたまりませんね。 (2018年2月22日 21時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｻ ｴ ｸ ﾝ ! ! | 作成日時：2018年2月22日 20時
