F o u r t y. F o u r. N i s s y. ページ1
心底、Aは堕とし甲斐のある女だ
最初は、ただ才能に溢れていて、でも面白い友達の彼女
だけど、知らないうちに彼女の甘い毒に冒されて
今ではその宝石が欲しくて堪らない
「ほーんと、隆弘の言葉は、欲しくなっちゃうな」
ﾄﾞｸﾝ
大きく波打つ心臓
大人になると、如何してこうも素直に愛せなくなるのだろう
誰が好き、それだけで片付いていた幼少期は何処へ行ったんだ
分かってるよ、その台詞がお酒のせいだって
だけど、君の心を一晩だけ俺のものにするには十分の動機だった
俺の理性を支えているのは、会えない日をも忘れさせるような
その声、その吐息、その笑顔、君の全て
今夜は、俺が独り占めできる
そう思うとつい欲張りになる
今夜だけなのだから、と
明日になれば、君はまた真司郎の元へ帰っていく
だったら欲張っても、いいでしょう？
西「ふーん、ほんと？」
君は、舌を出して妖しく笑った
ほーんとさ、そそるよね
誘ってるでしょ？
そう言いたくなるような、その魅力に俺のペースが乱されないように
魅力的な言葉たちで君を縛り付ける
立ち上がって、Aの方に行って、
後ろからAに抱きついて
耳元で囁く
西「じゃあ、俺はお前が欲しいな」
そう言って、Aの耳にわざと息を吹きかけて
罠に誘い込む
君が行ってしまわないようにきつく腕で抱きしめて
でも、君は
「…ふふ」
笑った
その瞬間、隙をつくように後ろを振り向き、顔を近づけられる
驚いた俺が、一瞬力を抜くと
その細い腕で押し倒される
Aは床に手をついて、
まさに床ドン状態
「欲しがり屋さんだね、隆弘
…今日だけ
隆弘のになってあげる
私、隆弘の言葉、嫌いじゃないから」
そう言って笑う
ああ、獲物は、俺だったんだ
罠に誘い込まれたのは俺の方
君の手の上で踊らされて
チェス上で君の思い通りに動く駒のような
でも、君はチェックメイトの声をあげない
それは、俺に託して
俺に委ねて
でも、君は一度俺の言葉に溺れたでしょう？
じゃあ、今夜は言葉と身体を、俺で満たしてあげる
さぁ、溺れてみませんか？
西「Aのせいだよ」
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ｻ ｴ ｸ ﾝ ! !(プロフ) - のぞみさん» いつもありがとう（ ; ; ）作り直しごめんね（ ; ; ） (2018年2月22日 21時) (
レス) id: 393abd6c01 (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ - お久しぶりです。久しぶりに最初からストーリーをよみなおしてみるとたまりませんね。 (2018年2月22日 21時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｻ ｴ ｸ ﾝ ! ! | 作成日時：2018年2月22日 20時
