Rue Gentillesse (ページ12)

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「だから」

私を抱きしめるハンソルの声が上から

「Aがしてほしいこと、教えて」

「え？」

「俺はAがしてほしいと思ってることがしたい」

「...」

ハンソルが私の背中や頭をぽんぽんとする。

「...スングァン？」

ハンソルの頭がこくこくと動いて

少し離れて私の顔をまっすぐみる。

「気づけなくてごめん」

「じゃあ今日一緒にいて」

「...」

「今日1日ずっと一緒にいて」

ハンソルが私をじっと見つめる。

「...ハンソルは、言葉を大事にするから、そこが好きなんだけど、でも私は自分の自信がちゃんとなくて、...」

私は顔を伏せ

そのまましばらく黙った。

「うん、今日1日ずっと一緒にいよう」

ハンソルの声がきこえて顔をあげると

ハンソルはやっぱり私をまっすぐみていた。

「てか、おれも一緒にいたかったし」

そう言いながら照れ笑いをすした。

「んっ...ハンソー...？朝だーよ...」

「んー...ふはっ」

「んー？支度して、ご飯食べよ」

「んー...A、」

ハンソルの手が私の腕を

「だいすき」

そう言いながら照れ笑いをする。