Rue Gentillesse (ページ11)

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「？なにー笑」

ハンソルが一瞬きょとんとしてから、にこにこの笑顔を向けてくる。

「誕生日」

「うん」

「おめでとう」

「うん」

「もーここまで言ったんだからはやくいいリアクションしてよ！」

「笑笑ごめんごめん」

「遅れちゃったけどさ...もー...」

にこにこしながらハンソルが近づいてくる

小指をからめとられる

「んー？」

ハンソルのこの声、好き。

でも積極的にくるのは色々な意味で珍しい。

「ハンソル？」

がじっ

「っ」

鼻のあたりを甘く噛まれた。

「ふふ笑笑」

「なに笑ってんのびっくりしっちょっt」

今度は首。

「ハンソル！？なにどうしたの？」

「ありがとう」

「え？」

「今年も祝ってくれて」

「え、あー当たり前じゃん、本当遅れちゃってごめ...」

ハンソルの人差し指が私の口元に当たる。
ハンソルは首を振る。

「いいから、」

そう言いながらぎゅっとされる。

これは相当喜んでくれてるってことでいいのかな？