ホシと未来の話 ページ37
ホシ視点
「スニョン、話したいことがあるんだ」
三度ノックする音がして扉に目を向けると、部屋に入ってきたのはAだった。
起き抜けの頭のまま時計を見るとまだ朝の6時。
寝たのは4時だからまだ2時間しか寝ていない。
なんなんだ一体、こいつは老人か何かか。
向かい側にあるベッドを見ると毛布を頭まで被ったボノニが見える。
とりあえず鳴らしっぱなしだった音楽を止めて頭を掻いた。
「……なんだよ」
「寝てた?」
「うん」
「目開いてないもんね」
「うん」
「順番に言った方が良いと思ったんだけど、後にしといた方がいい?」
「……なにが?」
Aが困ったように微笑んだ。
やけに疲れた顔はいつも以上に隠しきれていない。
それどころか目が赤いようにも見える。もしかして泣いたのか……?
ここで少し、なんだか嫌な予感がした。
少し前から何度か聞いていた「Aヒョン元気ないね」と言う弟たちの言葉が、寝起きの頭の中をぐるぐると回る。
それと同時に、もう一つ思い出す。
昨日の夜に練習室から帰ってきた後、スンチョリヒョンとハニヒョンが宿舎に入らず、廊下の奥で話しこんでいたんだ。
何かあったんだろうけど、やたらと険しい顔をした二人の中に入って行けなかった。
「喧嘩にしては妙な雰囲気だったな」と思いつつ扉を開けると、玄関には見慣れたAの靴が揃えられていた。
今日は誰の所に来たんだろうと思ってリビングいたディノへ尋ねると、腑に落ちない顔しながら「シュアヒョンの所ですけど、今は立ち入り禁止らしいですよ」と返された。
そこから軽く飯を食い、シャワーを浴びたけれど、Aもシュアヒョンも部屋から出てくることはなかった。
「んー……起きた、でも五分待て」
「ごめんね、ゆっくりでいいよ」
「じゃあ十分な」
「シュアの部屋にいるから、準備出来たら」
「……ここじゃなくて?」
「うん、二人だけで話したいんだ」
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せの(プロフ) - ありさん» ぜひぜひ!ありがとうございます!頑張ります。 (2019年7月15日 9時) (レス) id: 350915b2b6 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - お返事ありがとうございます!二次元にあまり詳しくないものである程度予習をしてから読ませて頂きます!ついに最終章といったところですね!頑張って下さい!! (2019年7月12日 15時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - ありさん» ありがとうございます!二次元の方から来たのでご期待に添えるか解りませんがプロフの方にURL張りました。お暇なときにどうぞ (2019年7月10日 19時) (レス) id: ce3e37b412 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 今までに無いタイプのお話にリアルな描写がとても好きです!どんな結末を迎えるのか楽しみにしています(’-’*)因みにせのさんのTwitterやホームページはありませんか?(あまりに好きすぎて他のお話があれば読んでみたいのですが...) (2019年7月10日 14時) (レス) id: ab6122f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
せの(プロフ) - あずささん» ありがとうございます!頑張りますね (2019年7月9日 8時) (レス) id: cda4c47062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せの | 作成日時:2019年6月23日 0時