28 ページ28
KAY side
・
・
今日もいつものように練習室に向かう。
また今日も殴られるのかな。
・
いつもはレッスンが始まる前に殴られる。
慣れたことだけど
相変わらずおなかや背中はズキズキと痛む。
・
・
先「レッスン始めますよ〜」
・
・
でも今日は、殴られなかった。
手を引かれて屋上にもいっていない。
・
僕を殴るのに飽きたのかな。
やっと解放されるときが来たのかも。
・
・
先「今日はよく踊れてるねケイ」
「ありがとうございます」
・
新しい痛みがないせいか
今日はダンスレッスンも集中してできた。
・
・
・
でも、そんな淡い期待は
一瞬で打ち消された
・
・
・
・
・
先「今日のレッスンはここまで〜」
「「「ありがとうございました!」」」
・
何事もなくレッスンが終わった。
HS「ケイ、自主練して帰るよね?」
「はい」
HS「飲み物買いに行こう」
「はーい」
・
練1「スニョイヒョン
僕が買ってきますよ」
HS「お…でも…」
練1「ちょっとケイと話したいことがあって」
HS「わかった…ありがと」
・
すごく嫌な予感がするけど
引かれる手を振りほどくことができない。
すごく強い力だ。
・
・
そして連れてこられたのは
暗くて狭い小さな部屋だった。
虐待を受けていた
あの時のような。
・
・
ギラッと光る刃。
荒れ狂う母親の浮気相手。
すごい勢いで振りかざされるナイフと
獣のような叫び声
“うあああああ!!”
・
あの時の記憶が
一気にフラッシュバックして
・
「っ…はぁっ…ハアッ…」
・
息ができなくなって
苦しい。
息ってどうやるんだっけ
息が吐きだせないって
こんなに苦しいの
・
あの時の浮気相手の男の顔が
母親の顔が
鮮明に思い出されて
頭でずっとフラッシュバックする。
そのたびに息ができなくて
苦しくて
・
・
はやくここからだして…!
明るい、光が見えるところに
・
・
また、僕は
こんな真っ暗な狭い部屋に
閉じ込められて
時の流れもわからないまま
殴られる時を待つだけの生活に戻っちゃうの…?
・
・
「ハッ…ハッ…ッ…はぁっ」
・
お願い、誰か助けて…
・
・
・
793人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だんご(プロフ) - もこさん» ありがとうございます;;そう言ってもらえると嬉しいです;; (2020年5月23日 19時) (レス) id: 22b276d96f (このIDを非表示/違反報告)
もこ - いえいえ!楽しんで読ませてもらっています。好きです! (2020年5月20日 21時) (レス) id: 29b5bff5d8 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - もこさん» わ、ほんとですね…!ハンサンじゃなくてファンサンですよね()教えてくださりありがとうございます;; (2020年5月20日 7時) (レス) id: 089449a433 (このIDを非表示/違反報告)
もこ - 間違っていたら申し訳ないんですが最初のページの「幻想」ナムのハングル、幻の字が少し違う気がするのですが…。ここにハングル打とうと思ったらできませんでした。すみません。 (2020年5月19日 17時) (レス) id: 29b5bff5d8 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - 3さん» わあ!初めまして!初コメありがとうございます;;控え目な感じ伝わっててよかったです;;これからもよろしくお願いします! (2019年5月23日 22時) (レス) id: 22b276d96f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:だんご | 作成日時:2019年5月10日 16時