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それから季節は移り変わり、春も終わりかけ、雨の多い5月のこと。
私たちは初めての月末評価を控え、緊張しつつ必死に練習を重ねていた。
新生活。
遅くまで続く練習、慣れない学校生活、年少者が率先して動くことを必要とされる宿舎生活。
だんだん体が悲鳴を上げるのを感じつつも、音楽に携わることはそれなりに楽しめていると思う。
クラスの違うハユンとシウとはなかなか会えないため、クラス内に友達を作らなければひとりぼっち。
幸いにも、
“Pledisの練習生”
という肩書きが私にはついているため、それなりに関心を向けられる存在だと自負している。
けれど、
「ジウナ〜？次物理だけど課題､､､」
目の前のクラスメイト、班長である彼女は、私が机に突っ伏す様を見て諦めたように言葉を止めた。
お分かりだろうが、練習生なんてこんなもんである。
学校終わりから夜中までレッスンがあり、さらにそこから朝方まで、練習室が閉まってからも自主練を重ねる。
朝方宿舎で仮眠をとり、遅刻ギリギリで学校に登校。
ついてからは、見ての通り寝ていることがほとんど。
おかげで完全に昼夜逆転だ。
先生方やクラスメイトには私の環境を理解していただけているようで、そっとしておいてくれるのでありがたい。
「みあん､､､」
「おー、時間がある時でいいよ〜」
優しくて非常に助かる。
昼食の時間にハユン、シウと合流し、爆速で食べて残りの時間は裏庭で練習、練習、また練習。
使える時間は、1分1秒たりとも無駄にはしたくなかった。
もっと時間があれば、もっと上手くなれるのに。
課題であるダンスは、思うだけじゃ上手くなれなかった。
月末評価は、アイドル組は全員統一でダンス、そしてボーカルかラップの選択。
ボーカルのみのソロ練習生を見ていると羨ましいとも思えるし、プロデューサーの卵が作業室に入っていくのを見れば私だってと悔しくなる。
だけど、その度に兄たちseventeenのダンス、努力が脳裏にチラつく。
あの感動を私も与えたい。まだやれる、これだけじゃ足りない。
そうやってダンスに対するモチベーション維持に努め、ハユンに教えてもらいつつ完成させていく。
「もう無理ぃ､､､！！」
本当は微塵も思ってない言葉を、ただ心にのしかかる錘をどけるようにつぶやいた。
「ちょっと休憩する？」
ハユンがそう言って、５分タイマーをセットする。
2人で練習室に寝転がると、ハユンが口を開いた。
「わたしさ、」
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千笑 - お待たせいたしました。更新を再開させていただきます。 (2023年1月9日 13時) (
レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - いつも小説を楽しんでいただいてる皆様へ。作者の千笑です。私情により、ログインすることができなくなってしまったため、長期間更新ができないかもしれません。申し訳ありません。状況が改善した時にまたお伝えします。 (2022年12月28日 21時) (レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
Kokuma(プロフ) - めちゃめちゃ好みです！続きが楽しみです。 (2022年12月17日 21時) (レス) id: 9eeff62ceb (このIDを非表示/違反報告)
こまり(プロフ) - まさかの展開すぎてびっくりしてます。続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年12月7日 23時) (レス) @page38 id: e86bc2c528 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 前々から読ませていただいているのですが、読んでてすごく引き込まれるし、読むたびに続きが気になってしょうがなかなってしまいます！！むちゃむちゃ好きです！！いつも更新ありがとうございます‥！！ (2022年12月7日 0時) (レス) id: 6864ce5b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千笑 | 作成日時：2022年10月31日 10時
