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「私が会うことが迷惑ですって！？」
ぐいっと、肩を押される。
抵抗したら癇癪を起こしかねないだろうと、プライドを押さえ付けて耐える。
あの写真では私の顔がよく写っていないから、先輩だけに迷惑をかけることになる。
「ふざけないでよ。」
そんな言葉を捨て置いて、アラさんは私にぶつかりつつ教室を後にした。
怒りやストレスを通り越し、もはや呆れてくる。
この前までパパに言いつけるとかなんとか言っていたのに実際は私に矛先を向けるのだから、嘘だったか親子関係が悪いのか、または地方局のディレクターか何かだろう。
ネットでばら撒かないのは、私に対する交渉材料を無くしてしまうと思ったからだろうか。
どんなに言い寄られても、兄以外のメンバーを呼びつける権力なんて私にはないというのに。
ほんとになんなのだろう。
予定では今頃日本のドームツアー、世界でのワールドツアーなど、世界中を飛び回っていたはずの兄達。
ウイルスにより断念せざるを得なかったものの、そこまでビッグな人たちに一筋縄で会えると思っているのだろうか。
兄は忙しくて、ソウルにいる私に会う時間さえないというのだから。
「チェヨ大丈夫？最近あの子に絡まれてるよね。」
そう声をかけてきたのは、今年も同じクラスの同級生。
「うん、相手にしない。」
「無反応のチェヨに言い続けるのも勇気あるねー」
結構大きい声で話すものだから、もうクラス、というか学校単位で私がウジの妹だと知られつつある。
幸い、今まで特にそれで何かされてきたわけではないけれど。
ほんと、ストレスで寝つきも悪い。
練習室に着くと、また直接的ないじめが始まる。
死ね、消えろ、クズ、ゴミ。
物を投げられることもしばしば。
そのくせトレーナーや社員さんの前ではぴたりといい子のふりをするのだからタチが悪い。
抵抗になんの意味もないことはわかっているし、いじめっ子に1番効くのが無反応だということも分かっている。
だから、気にしてないふりをして。
私自身にも、大丈夫だと言い聞かせて。
外界の音を全部遮断して、1人で練習を続ける。
今日もそんなことをしていた。
いきなり、イヤホンを貫通するような大声と共に騒がしい足音が聞こえてくる。
「ジウナジウナジウナ！！！」
ドユンだった。
最近月末評価の成績がいいみたいだから、そのことだろうか。
「どうしたの？」
「おれさ、
デビューすることになった！」
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千笑 - お待たせいたしました。更新を再開させていただきます。 (2023年1月9日 13時) (
レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - いつも小説を楽しんでいただいてる皆様へ。作者の千笑です。私情により、ログインすることができなくなってしまったため、長期間更新ができないかもしれません。申し訳ありません。状況が改善した時にまたお伝えします。 (2022年12月28日 21時) (レス) id: 6154d9208d (このIDを非表示/違反報告)
Kokuma(プロフ) - めちゃめちゃ好みです！続きが楽しみです。 (2022年12月17日 21時) (レス) id: 9eeff62ceb (このIDを非表示/違反報告)
こまり(プロフ) - まさかの展開すぎてびっくりしてます。続き気になります！更新頑張ってください！ (2022年12月7日 23時) (レス) @page38 id: e86bc2c528 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 前々から読ませていただいているのですが、読んでてすごく引き込まれるし、読むたびに続きが気になってしょうがなかなってしまいます！！むちゃむちゃ好きです！！いつも更新ありがとうございます‥！！ (2022年12月7日 0時) (レス) id: 6864ce5b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千笑 | 作成日時：2022年10月31日 10時
