《完結》 Maison de tempete 【ars】 (ページ15)

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『んん...』

意識が浮上してきて、目を開く。

真っ白な天井、明るい光。

最近フライト続きで、

久しぶりによく寝た気がして、体を起こした。

『は？』

ら、目の前に信じられないものが見えた。

部屋の床に落ちる、昨日来ていた私の服と、誰かの服。

恐る恐る、隣を見ると、

...色の白い男。

『え？』

二宮和也、高校時代の同級生だった。

冷静になるためにシャワーを浴びながら、

昨日、十何年ぶりに同窓会に出たこと、

その中に二宮もいたこと、

2次会に行って、そこから記憶がないことを思い出した。

...マジか。

別に、二宮はイケメンだし、

多分遊びだから別にどうこうなるとかはないんだろうけど、

仮にも元カレだった。

それもおまけに、私が高校卒業と同時に引っ越してすぐ携帯水没させて、

新しいの買ってもらったけど、二宮の番号を忘れちゃった、私に責任のある自然消滅だった。

会いに行ったけどさ、

二宮、その時は別の女の子連れてるの見たし。

まぁ、昔の話だし。

どうせ日本にはあと1週間くらいしかいないし。