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「そっか、俺と一緒だね」
『え、ニノさんは...？』
「え？」
ぽろ、っと口に出して、ここまで後悔したことはなかった。
私言っちゃったんだ、
「ニノぉ？ないない(笑)確かに可愛い顔してるけどさ(笑)」
『でも...』
「無理だって！俺女の子が好きだもん」
『...？』
あれ、なんかおかしい。
ニノさんは、もしかして女の人じゃないの...？
「ニノはね、高校の同級生で、いま同じ...なんていうの？共同住宅？みたいなので暮らしてんの」
確か、雅紀さんは男子校卒業だったはず、ってことは...、
『ニノさんって、男の人ですか...？』
「うん、」
あったり前！って顔。
...うそ、私完全に勘違いして...。
そしたら雅紀さんの好きな人は誰？
私の知らない人？
「Aちゃん、」
雅紀さんの方を見ると、
『、』
優しく微笑んでいて。
「俺さ、Aちゃんが好きだよ」
声が、出なかった。
「ずっと、好きだった」
俺の彼女になって、って抱きしめられて、
こんなに幸せなことはないって思った。
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作者名：あきんこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2019年7月20日 15時
