フィールドワークinターフタウン�� ページ10
「いや、なるほど。なんでまったく考えなかったんだろう私。そうか、そうだよね、英雄の方に気をとられてばかりいたけど、確かに、ブラックナイトの方もポケモンが絡んでいてもおかしくない。伝説のポケモンなら人智を超えた力もありうる！」
Aは、ぶつぶつと自問自答しながら次第に目を輝かせていく。
「ゴウ君、天才！？」
隣で新事実発見とでもいうように、はしゃぐA。
まだ可能性を示唆しただけだというのに、このはしゃぎよう。
本当に自分より10才も年上なのだろうか。
少々あきれつつも、自分の発言をきっかけに隣で楽しそうに語るAを見て、ゴウも頬がゆるむ。
「しかも、よ。ブラックナイトがポケモンだとしたら......」
「？」
何か言いたげなAに、ゴウは頭に疑問符を浮かべ、続きに耳を傾ける。
「半永久的にブラックナイトを沈める方法がある。英雄伝説の時代にはなかった、科学の産物を使って」
科学の産物？
ゴウはしばらく考えたあと、ハッと気づく。
それはこの時代であれば、誰もが所持しているもの____
「モンスターボール！」
「そう！モンスターボールでブラックナイトを仲間にしちゃえば 、もう二度と厄災を引き起こすことはなくなるかもしれない！」
「なるほど。でも、モンスターボールで捕獲するには、ブラックナイトを弱らせないといけない。そのために、英雄伝説の謎はどのみち解明しないといけないわけか」
次々と見つかる新発見に、Aもゴウも興奮を抑えきれない様子だ。
「そうね！次はラテラルタウンの遺跡よ！」
「急ぎましょう！！」
終わり
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作者名：suzu | 作成日時：2021年1月2日 19時
