41 哀川 春目線〔紫乃〕 ページ24
龍也と待ち合わせて祭りへ向かう
場所が近いこともあって私達は歩きで行くことになった。
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「なにから食べよう?」
「あれは?えーっと……」
「「ぶどう飴!!」」
龍也と目を合わせ、笑う
「やっぱ、気ぃ合うな!」
龍也が笑いながら言う
「確かに(笑)」
好きな人と気が合うのって結構嬉しい………
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時間もたち、花火が始まった
青く、透き通った暗い空に色とりどりの花が咲く
「すっごく、綺麗」
「あぁ」
ちらり、と龍也を見る
花火で照らされた顔は何時もより大人びていて
鼓動が早くなる
手が、近い
あと数ミリで手が触れてしまいそうだった
龍也が視線に気づいたのか、こっちを振り向く
目をそらそうとしたけど、逸らせなかった
龍也が笑う
うるさかった心臓が、さらにまた、うるさくなる
顔が熱い
幸い、花火のお陰で気づかれていないが。
龍也は、きっと花火がなくても気付かない
私の気持ちに気付くわけがない
「遠いなぁ………」
ため息混じりに小声で呟く
龍也にはそれが聞こえたらしく「なにが?」と聞いてきたが、それに気付いていないフリをした。
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………
春「今回ギャグなかったわ!!(ヤベェ」
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作者名:紫乃-あお。-&雪 x他2人 | 作者ホームページ:http://UKi
作成日時:2016年4月25日 17時