山田家長女と入間家長女の日常 5

188日目 ページ37

綾瀬side






やばい。何がやばいって全部やばい。中間テストを先週受けて今日全部帰ってきたんだけど。


やっっっっべ〜〜…………


え、うわぁ…………ん"ん"っ……







テスト燃やすか。






それしか生き残る道が見えない。テストどこで燃やす？あ、やっぱり理鶯さんのとこかな。ぜひ焚き火に使って欲しい。


変な事言ってるのは重々承知してる。けどね、現実を受け止めるのに精一杯なんだよ。


皆もさ、テスト悪いと現実逃避したくなるじゃん。わかるでしょ、この心情。まぁ私は現実よりお兄ちゃんから逃げたいんだけどね。








てか、うわぁ、待って。何があった。


いや本気で。国語どうした。なんだ41点って。なんでそんな点数なんだよ。


何度裏返したり手で擦ってもその点数が変わることはなくて。採点ミスがないか確かめるも残念ながら点数は1点も上がりそうにない。


いやでもね、まだいいよ。まだ国語はいいよ。生物と書かれた解答用紙。それには23点の数字が。


生物こそほんとどうしたの。お前ほんと何があったの。天変地異でも起きた？？？


これ流石に回答欄がズレてるだけでは。答えがズレてたってなったらまだそんなに怒られないはず。そう思って答えと見合わす。






綾瀬「………………。う"ーーん ………隠蔽するしかないか……」





まじかァと思いながらチラッと山田を見ると山田も何やら苦しげな表情をしていた。


まさか、山田…………そんなっ……私と同じ目に……！！！


さすが親友だ、って思い山田の前まで行き「山田選手、今日はいつもより激しい百面相ですね」と話しかけると急に頭を抱え叫び出した。






一椛「あ"ー！！！！！」

綾瀬「情緒不安定すぎない？？」

一椛「入間、あたし……いち兄にテストの結果見せないことにする………………」






えっ、これはまじで………


ほんとお前、流石だね……


私は山田の手を握りしっかり目を見る。大丈夫だよ、私は山田の味方だよ。これからも友達でいようねっていう念を込めて。






その後、終礼にて必ず保護者に見せるように、となにやら手紙が配られた。内容はまぁ、よくわかんないけどとりあえず見せればいいんでしょ。


テストはまぁ、まだ帰ってきてないってことで。


入間綾瀬、本日はその底で家に帰ろうと思います。







一椛「入間のあの握手なんだったんだろ」

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