山田家長女と入間家長女の日常 5

祝日 5月30日 ページ3

綾瀬side








本日5月30日。みんなも知っての通りお兄ちゃんの誕生日。放課後、誕生日プレゼントを買うために渋谷に来たんだけど……







綾瀬「なんで山田もいるの」


一椛「いや違うでしょ？！？！あたしからしたらなんで付き添いがあたしじゃなくて二郎なの？！？！」


二郎「めんどくせぇ……」








そう。私が放課後プレゼント選びの付き添いに頼んだのはじろちゃんであり山田ではない。なぜいる山田。








一椛「なんで？！なんであたしを誘ってくれないの？！」


綾瀬「だってじろちゃん、お兄ちゃんと体型ほぼ一緒だし。サイズ合わせにぴったりだから」


二郎「もう帰りてぇんだけど！！」


綾瀬「まだ来て10分も経ってないんだけど」








やかましいんだよ山田兄妹。目立つから静かにして欲しい。ちなみに現在いる店は時計専門店。




じろちゃんと兄ちゃんの腕の太さはほとんど一緒だからじろちゃんの腕に時計をつけては取ってを繰り返している。








綾瀬「うーん……時計やめようかなぁ」

二郎「こんな悩んだのにかよ？」

綾瀬「うん。やめるわ。違う店行こ」








店を出る私の後ろをじろちゃんが歩き隣を山田が陣取る。どこに行こうかなぁとキョロキョロしているとじろちゃんがふいに話しかけてきた。









二郎「つーかよ。辞めるくらいならなんでお前時計屋に真っ直ぐ入ってたんだよ。」


綾瀬「えー……今お兄ちゃんがつけてる時計さぁ………5年前にあげたやつなんだよね。」


二郎.一椛「｢……………………5年前？！？！？！｣」







声を揃えて驚く2人にさすが兄弟だなぁなんてどうでもいいことを考える。「10歳で時計買ったの？！？！」とか「どこにあんな高そうな時計買う金があったんだ？！？！」とかうるさい。








綾瀬「別に1人でとかじゃないからね。左馬刻君とだから。」

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