山田家長女と入間家長女の日常 ２

47日目 ページ9

自分の飲み物を買おうと自販機に行き綾瀬がお茶を買うと




【当たり】




という文字が出てきたため水を選択した。





ただそれだけのことが独歩をおいこんでいる。









独歩「未成年に介抱されるなんて…………本当に俺はダメな人間だ…………」


綾瀬「星が綺麗だなぁ。」









綾瀬は負の連鎖に諦めたのか話を1ミリも聞いていない。





ボーッと星空を見上げているとふと疑問がひとつ浮かびあがり独歩に聞いた。








綾瀬「ところで観音坂さんはこんな時間にどうして横浜に？」









やっと綾瀬の声が耳に入ったのか「えっ」と顔を上げた。









独歩「実は横浜で仕事があって……そのまま飲みに行こうって課長にお酒飲まされてそのまま俺だけダウンして………………」




綾瀬「観音坂さんあんまりお酒強くないんですね。」




独歩「本当にご迷惑を………すいません…」









再び謝まる独歩に純粋に疑問が浮かぶ綾瀬。









綾瀬「いや、私から関わっていったのになんで観音坂さんが謝るんですか？迷惑とか思ってたらまず話しかけてないって言うか、スルーして帰ってるので。むしろこっちが関わってすいません。」









綾瀬は性格上自分の考えをオブラートに包もうとせず真っ直ぐ伝えてしまうため独歩の言葉を詰まらせてしまった。




それが悪い癖だと一椛に口酸っぱく言われてるのをはっと思い出し慌てて「年下が偉そうにすいません」と頭を下げる。









独歩「い、いえ！むしろハッキリと自分の意見を言えるのがすごいですね。僕なんてただ言葉受け止めて自分の意見を言うことなんて………………」





綾瀬「いやいやいやいや、どう考えても独歩さんの方が凄いですよ」









今の言葉に驚いたのか綾瀬は焦って独歩の前に立つ。









綾瀬「だって私もし観音坂さんの立場だったら………………課長○してます。」





独歩「はい？」






綾瀬「ハゲで横暴な課長なんて需要無さすぎて………………」









そういいながら綾瀬は頭を抱える。






独歩からしてみればこの女の子は何を言っているんだ状態である。








綾瀬「イケメンならまだしも……ただのオッサンでハゲって………………目の癒しにもならない……よくそんな人の下で働けますね。やっぱり凄いですよ、観音坂さん。」

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