山田家長女と入間家長女の日常 ２

79日目 ページ45

落ち着け自分。大丈夫。心を無にして。



そう、相手は理鶯さんじゃない。



二郎だと思えばいい。



そうするとほらね、大丈夫。






綾瀬「左馬刻さん達いつ頃帰ってくるとか聞いてます？」



理鶯「いや、何も聞いていない」



綾瀬「じゃあソファ独占し放題じゃん。やったね。」








知ってた。




あたしやればできる子なの。




意外とね、上手いんだよ入間の真似。









理鶯「…………もう7時前か。小官は晩御飯を作るとしよう。」







そう言って理鶯さんはキッチンへと向かった。


何気理鶯さんのご飯初めてだなぁ



なんて呑気に考えていると入間に言われた言葉をふと思い出した。









『理鶯さん。料理させるならそばにいた方がいいよ。知らない間にネズミとか入れるから』







………………あああああああああああ！


これ手伝わないと死ぬやつじゃん！！！！



待って待って。え、落ち着いて。入間がいるのにそんなの使う？？



ここはやっぱ冷静に対応するのが1番だよね？！？！








綾瀬「り、理鶯さん。今日の晩御飯なんですか？」



理鶯「今日はコウモリを捕まえてな。それを料理しようかと思っている。」








ですよね〜〜〜〜〜〜！！！


これはダメなやつだ。


手伝うのが正解なやつだ！！！







綾瀬「今日はカ、カレーの気分なんですけどどうですか」



理鶯「そうなのか？ならカレーを作ろう」







理鶯さん優しすぎて涙でそうなんだけど。





少し残念そうにコウモリをしまう姿に罪悪感半分安心半分。








綾瀬「左馬刻さんが材料揃えてくれてるみたいなのでそれ使いましょ？？私も手伝います。」









これ以上変なもの入れられたらたまらない。そう思いあたしも手伝うことにした。

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