43日目 ページ5
一郎side
今日はいつも通り6時半に弁当当番の二郎を起こし2人で朝の準備をした。
洗濯したり朝飯を作ったりしているとすでに時間は7時15分を指している。
食器を並べていると三郎がぱっちり覚めた目で「いち兄おはようございます!」と元気に挨拶してくる。
そして3人、席につきいつも通り飯を食い始めるががいつも通りではないことが一つ。
一椛が降りてこない。
いつもなら三郎よりちょっとあとに降りてくるのに今日はまだ降りてこない。
7時半になっても降りてこなかったから俺は二郎に起こすよう頼んだ。
二郎は今日は俺が馬鹿にしてやる、と意気込みながら階段を上がって行った。
三郎「一椛姉どうしたんでしょうか。」
一郎「あいつが寝坊なんて珍しいな。」
寝坊は休日しかしない性格だからか三郎も少し心配している。
すると間もなくして上から二郎の声が聞こえてきた。
二郎「兄ちゃんちょっと来て!!」
三郎も俺も頭に?を浮かべながらも俺は一椛の部屋に向かった。
階段をのぼり2階の廊下を見ると一椛の部屋のドアが空いたままになっている。
一郎「二郎どうした?」
そう声をかけ部屋に入るとそこには二郎に体を預け辛そうに涙を流してる一椛と、それを落ち着かせるためか背中を摩っている二郎がいた。
俺は急いで二郎に駆け寄る。
一郎「どうした?」
二郎「多分生理痛……薬無かったって。あと貧血も起こしてる。」
二郎の肩に預けている一椛の顔を見ると確かに真っ青だ。
一椛「ん゛ん………………い゛だい゛…………」
痛みをまぎらわせるためか二郎の服をより一層掴む一椛。
薬を飲まそうにも家にはないし何よりこの状態で飲ませても効き目はあまりでない。
一椛の部屋の時計を見るともう7時40分くらい。
とりあえず二郎は学校あるからな……
一郎「二郎。一椛のことは俺に任せてお前は飯食って学校行く準備してこい。このままじゃ遅刻しちまうからな」
二郎「うん。分かったよ兄ちゃん」
一郎「一椛二郎から手放せるか?」
そういうとちゃんと聞こえたのかゆっくり手の力を緩め二郎から手を離す。
その手を掴み俺の肩に乗せてやる。
そしてそのまま頭も俺の方に移動しさっき二郎にしてたように頭を預けてきた。
二郎「じゃあ、兄ちゃんよろしくね」
一郎「おう!」
そういって二郎は階段を降りていった。
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(名前)(プロフ) - 感動+面白い (2019年6月23日 23時) (レス) id: 447009685a (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - 鈴谷いろはさん» 今更ながらの連絡、申し訳ありませんが、よろしければこちらの絵を" 山田家長女と入間家長女の日常 3 " の方に載せたいのですがよろしいでしょうか?もしよろしければご検討の程宜しくお願い致します。 (2019年2月9日 10時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - 鈴谷いろはさん» とてもありがたい......!!本当にありがとうございます!!! (2018年12月31日 1時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
鈴谷いろは - 入間家長女→http://uploda.ysklog.net/a0d4cba49c8436ac8a60c95562206815.jpg (2018年12月30日 21時) (レス) id: b44f0252f3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴谷いろは - 山田家長女→http://uploda.ysklog.net/f498edfb51b034333baa9afa92ae4d52.jpg (2018年12月30日 21時) (レス) id: b44f0252f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suzusen | 作成日時:2018年12月5日 0時