山田家長女と入間家長女の日常 ２

休日 結果発表 ページ33

一椛「……うぅ…ﾋｯ…………」



綾瀬「ねぇ、いつまで泣いてんの」



一椛「だって……！だって…」



綾瀬「負けるなんて思ってなかったって？」



一椛「……ﾋｯ……ｽﾞｽﾞｯ…………ﾋｯｸ……」









待ちに待った結果発表




2人は中央区まで行き見に行った。



勝つと信じていたMTCが負けたのだ。



結果が出てからというものの一椛はずっと泣いていた。



そして現在3人の関係者ということで関係者以外立ち入り禁止と描かれたドアから入ってすぐのところで3人が来るのを待っていた。









一椛「……ﾋｯ…………悔しくないの？」


綾瀬「なにが」


一椛「尊敬してる、大好きな……ｽﾞｽﾞｯ……人達が負けて」









一椛はこんな状況でも表情を変えず涙を流さない綾瀬に問いた。



綾瀬は変わらず無表情のまま話す。









綾瀬「……負けは負け。麻天狼の方が強かった。それだけじゃん。麻天狼には心から祝福してるよ。」




一椛「なんで…………」



綾瀬「ん？」



一椛「なんでそんなに割り切れるの？！自分は関係ないから？！悔しくないの？！」





一椛は綾瀬の肩を掴み訴えかけるように聞く。



すると綾瀬は小さな声で何かを言った。









綾瀬「……ぃ……じゃん…………。」


一椛「ん？」


綾瀬「悔しくないわけないじゃんか！！！悔しいわ！！！腹立つくらいに悔しいっつーの！！！」









急にキレだす綾瀬に一椛「ひぇっ」と手を離した。



さっきまで無表情だったはずの綾瀬はポロポロと涙を零し始め一椛は口がポカーンっと開いている。









綾瀬「勝ってほしかったに決まってるじゃんか！！それても！今更勝敗は変わらないし！！泣いててもしょうがないじゃんかぁ！！！」



一椛「お、おう……ごめん。」




左馬刻「てめぇら何してんだよ」









綾瀬が涙をぼろぼろと零しながら熱弁姿に一椛が圧倒されているところに丁度来たMTCの3人。









銃兎「ってうわ。綾瀬泣いてんのか」


理鶯「一椛も目が腫れている。どうした。」


左馬刻「つーかこんな所でビービー泣いてんじゃねぇよ。うるせぇな」









2人の泣き顔を見る3人の顔はもう呆れてしかいない。






それを見てこども2人は再び涙を零し始めた。









一椛「うあああああ左馬刻さあああああん！！！」



綾瀬「負けたああああああああぁぁぁ」





銃兎.左馬刻「うるせぇ！！！！」

休日2日目→←68.5日目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す