山田家長女と入間家長女の日常 ２

56日目 ページ18

一椛side




一瞬何が起きたか分からなかった。



気づいたら斎藤さんが鼻血を出して尻もちをついてて



他の2人はその斎藤さんに寄り添っていた。









綾瀬「てめぇ、もっぺん言ってみろ…………次は腕折るぞ」




「あ…あぁ………鼻が……あ…」









入間が斎藤さんを殴ったんだ。




遅れて理解をした。









綾瀬「拾われてきた子？てめぇが山田の何を知ってそんなこと言ってんだよ、あ゛ぁ？！」



「ひっ……わ、わたし先生呼んでくる……！」




綾瀬「人の人権傷つける権利でも持ってんの？なぁ？」









入間はそう言って斎藤さんの胸ぐらを掴んだ。







「ひぃ……！！」








今にも人を殺しそうな入間に背筋が凍った。




初めて入間を怖いと思った。







綾瀬「なぁ、おい。泣きてぇのはてめぇじゃねぇだろうが！！！あ゛ぁ？！言われねぇと謝罪も出来ねぇのかよ！！！」




「……ごめ……なさっ………………」




綾瀬「聞こえねぇよ！！！！」







そう言って入間は再び腕を振り上げる。



そこで「止めなきゃ」ってことだけが頭を埋めつくしてて



どうしたらいいか分からなくて



あたしは泣きながら必死に入間を止めた。







一椛「やめて入間！！！」



綾瀬「てめぇが山田の存在を否定していい理由も泣かしていい理由もねぇんだよ！！！！ぶっ殺す！！！！！」



「ごめんなさ……！ごめんなさい……！！！！」





二郎「一椛！？！？どういう状況だよ！？」



一椛「二郎も入間止めて……！！」



二郎「はぁ？！」




入間に言われてあたしを探してくれたのかなんなのかはわかんないけど二郎が来てくれた。






あたしだけの力じゃ入間を抑えるのは難しかったから助かったけど







結局、先生が来るまで斎藤さんとその友達は泣きながら謝罪をし続け





入間は二郎とあたしに抑えられ流石に殴りかかることはやめてくれた。

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