山田家長女と入間家長女の日常

3日目 ページ5

一椛side






「誰が行くかバーカ！！！！！はげろ！！！」





そう言って家を飛び出して何分走っただろうか。





体感では長く走った気がしてるけどきっと思ってるよりは走ってない。





それでも息が荒いのはきっと





さっきのいち兄への恐怖が残っているからだろう。







一椛「はぁ、、、」





ぶっちゃけ言おう。









・









だいぶ怖かった！！！！！！




なんだあれ！！あんな顔すんのかよ！！！怖っ！！！！！




久しぶりに震えたわ！！！！！！！




一椛「いやまじ、冗談抜きで怖かったー……人生の終わり感じたわ」



ﾊﾊｯと乾いたように笑いながら足だけは止めずに歩いた。









・









5分くらい歩いただろうか。




気づけば池袋駅の前まで来ていた。




いつもそうだ。こういう逃げ出したい日とかはどうしても池袋から出たくなるんだ。





一椛「この前は渋谷行ったしなぁ…………新宿は行きたくないし今日は横浜かなぁ」






なんてお財布の中身を見ながらつぶやきお金があることを確認したら迷わず電車に乗った。






横浜までは約40分。あっちに着く頃には8時かぁ……。





朝早いせいか電車の中にはぱらぱらとしか人はいない。




朝からお仕事お疲れ様です。



なんて思ってもいないようなことを考えながら電車に揺られ続けた。

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