山田家長女と入間家長女の日常

13日目 ページ18

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綾瀬「おぉ〜8時36分。ギリギリ着いた〜」



銃兎「忘れもんねぇな。早く行け。お前これで遅刻扱いになってみろ。しょっぴくからな」





綾瀬の言った通り現在の時刻は8時36分。



普通横浜から池袋まで車で来ようとすれば40分はかかるのだがそれを銃兎は30分で着くよう車を走らせたのだ。





綾瀬「さぁ40分過ぎたら遅刻扱いになるから早く行こ〜」




綾瀬はいつもの調子で車から降りた。



が、一椛はそうではなかった。





一椛「お前なんでそんな平気でいれんの、、、うぇ……キモチワルイ…………」



一椛は銃兎の荒い運転のせいで完全に酔い顔を真っ青にしている。


ちなみに一椛の横に座っていた左馬刻も同じ表情である。



綾瀬「あ、吐くならその辺の溝で吐いてね」


一椛「誰が吐くか！！！！……あ、だめだ……大声出したら余計に…………」



一椛は口元を抑えながらあまり脳をゆらさないことを意識してるのかゆっくりと歩き出した。



校門に向かうのを確認した銃兎は再びアクセルに足をかける。



銃兎「それじゃあな」



綾瀬「うん。じゃ、帰りもよろしく」



銃兎「自分で帰ってこい！！！！」




銃兎はハンドルを握りアクセルに力を入れる。




そしてそのまま銃兎と左馬刻を乗せた車はまた仕事先へ向かうために走り出して行った。






振り返してもらえる訳では無いがバイバーイと手を振り綾瀬は車を見送る。




振り返るとまだ10mも進めていない一椛。






綾瀬は「はぁ……」と溜息をつき口元に弧を描く。








.









綾瀬「じゃ先に行ってるから安心して遅れておいで。」



一椛「いつも思うけどお前ってだいぶ薄情なやつだよな」

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