11日目 ページ16
左馬刻side
一椛「なんで学校ってあると思う?」
左馬刻「んだよ急に」
一椛「私さ、そんなに馬鹿じゃないと思うんだよね。」
綾瀬「え、馬鹿じゃん。何言ってんの?」
一椛「ぶっ殺す」
一椛が携帯を弄りながら俺に問いかけてきた。
俺が反応すべきであろう言葉に綾瀬が振り向いて真顔で答える。
口の悪い所は兄貴譲りなのかは知らねぇが睨みながらそう返した。
そしてまた話し出す。
一椛「運動できるし勉強もできるし学校行く意味ないと思うんだけどどうかな!!!」
そう元気よく俺の方を見て聞いてきた。
左馬刻「知るかよ。学校のことを俺に聞くな。」
銃兎「確かにお前は高校行ってねぇもんな」
銃兎も運転しながら話に加わる。
銃兎の言う通り俺は中学を卒業したあと高校には通わずヤクザの方に力を入れた。
だからこそ高校のことはちゃんと知らねぇ。
けどこいつのことはよく知ってる。学校に行きたがらない理由や兄貴達に反抗的な理由。
.
今から2年前。こいつがまだ中2だったころ。
その日はクソみてぇに雨が降っていた。
俺は自分の部屋にいたが部下に呼ばれて部屋を出た。
部下について行くとそこには傘をささずに来たのか雨で濡れている一椛がいた。
左馬刻「お前傘どうした。つかこんなとこ来てどうしたんだよ。」
雨が降ってるせいか俺も機嫌が悪くつい強い口調で問いかけた。
下を向いていた一椛は顔を上げ俺の顔を見た。
こん時の一椛の顔は一生忘れられねぇ。
いつも楽しそうに笑って輝いている目が少しも光が通らず真っ黒だった。いつも以上に黒かった。
一椛「ねぇ左馬刻さん。あたしって誰なんだろう」
左馬刻「は?」
一椛「言われたんだぁ。お前は山田一郎達の家族じゃないって。」
俺には心のこもってない笑顔で話す一椛は心の底から絶望してるように見えた。
一椛「目の色はみんなと違って真っ黒だし。泣きぼくろだってない。性格も似てないしあたしだけ女。お前はほんとは捨てられた子で拾われたんだって。」
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suzusen(プロフ) - 紅華さん» 了解しました!どうか気長にお待ちください....... (2019年3月26日 17時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - 山田ちゃんのほうで。出来れば二郎と三郎の前でがいいです。お願いします (2019年3月24日 22時) (レス) id: ecff2d45be (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - 紅華さん» コメントとリクエストありがとうございます^_^入間ちゃんと山田ちゃんどちらの方ですかね?!書くの少々遅くなりそうですが大丈夫ですか?! (2019年3月24日 22時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
紅華(プロフ) - リクエストいいですか?一郎と夢主がイチャイチャしてるところが見たいです。出来れば書いてほしいです!お願いします。 (2019年3月24日 22時) (レス) id: ecff2d45be (このIDを非表示/違反報告)
suzusen(プロフ) - 理人さん» わわわ!!ありがとうございます(^^)嬉しいお言葉だ.......!! (2019年2月15日 21時) (レス) id: 2d79256d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suzusen | 作成日時:2018年11月6日 0時