二十二話 ページ22
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13本の赤い薔薇/Reality【オリジナル曲】
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2019/3/10に公開
満開の薔薇を貴方に。
Realityです。
初投稿、沢山の人に聴いて貰えて嬉しいです。
「はじけた夏の恋」とは違った雰囲気を楽しんで下さい。
唄 Reality
作詞作曲・Gu Liar
前:はじけた夏の恋
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「よし、投稿完了ー」
『…二回目でも緊張しますね…』
前回よりメッセージ性のある曲にした。
思い付くままに書いていいって言われたから…
声のイメージと合わないかな…と思ったけど杞憂だった。全然合う。
ただ…
「勿体ない、よね…」
『?何がですか?』
きょとんとした顔で俺を見る。
Aちゃんは、歌もギターもプロ並みに上手い。
もっとちゃんと、MVを作って宣伝したら…きっとすぐに人気者になる。
無加工でこんなに上手いんだもん…加工された歌声に抵抗がある人も気兼ねなく聴けるし。
俺が、まふまふだって明かして、RTしたら…
…いや、その前に炎上するなぁ…絶対。
溜息を吐いていると、俺のスマホが鳴る。
『…また、そらるさん…ですか?』
「……」
何となく着信拒否にはしたくなくて、電話が掛かってきたら無視している。
心配させているのは分かる。本当は話し合うべきだって。
だけど、そらるさんの声を聞いたら…
“まふまふに戻らなきゃ”
って思ってしまう気がする。
悩んで悩んで…怖気付いて。
結局応答ボタンをタッチ出来ずにいる。
「…気にしないで。俺の問題だから」
『そう、ですね』
苦しげに笑う。
…そんな顔を、して欲しい訳じゃないのに。
二人共黙ってしまい、気まずくなる。
何か、話題…
ぐるぐる考えた挙句、さっき見たLIMEニュースを思い出した。
「あ、ヴァイオリニストの小鳥遊春恵さんって知ってる?
その人の娘が、堂々デビュー!だって」
『え…あ、凄いですね!』
話の切り替えが不自然だったのか、Aちゃんはびっくりしていた。
あ、動画がある。再生してみよう。
「…スター性って言うのかな?
目が惹き付けられるよね」
ヴァイオリンは詳しくないけど、この人が凄いことは分かる。
『…そうですね。本当に、凄いです』
Aちゃんは、じっと画面を見つめて…噛み締めるように言った。
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作者名:鈴里風夢 | 作成日時:2019年2月2日 17時