7話 ページ8
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「なんで私ここにいるんだろ……」
「あぁ、水着までクソ可愛いな。本来ならプライベートビーチで2人きり、絶対誰にも見せたくないんだが」
「あんた話通じないのデフォなわけ？？？」
ドイツの夏は日本ほど暑くない。日本にいた頃はよく友人とプールやビーチに行っていたのだが、そういえばドイツに来てから役目が無いな……と棚の底から出てきた水着を見て思案してたところいつの間にか自宅に侵入していた青薔薇が後ろからニヤリと覗き込んできた。
ここからはお察しである。
「なんだこれ、水着か？いいな。今着てみろ」
「は？誰が好きでもない男のために今着なきゃいけないのよ。プールやビーチじゃあるまいし」
「……プールやビーチなら良いんだな？」
「は？(2回目)」
たまたま(？)合った直近の休日を使って、カイザーとAはドイツの有名なドーム型の屋内プールに来ていた。
今は夏なので、それなりに家族連れやカップル、大勢の友人グループなど様々な客層が賑わう中。目立つ髪の毛をハーフアップにしてキャップを被り、サングラスをかけ上裸に薄手のプール用パーカーを羽織った青薔薇は鼻歌でも歌いそうなくらい上機嫌だ。
なんなら、そのスタイリッシュな格好に不釣り合いな浮き輪を持ってる。どこから出した？？
「まあまあ、着いてきてくれるあたり本当に嫌なわけじゃないんだろ」
「水に浮かぶのは気持ちいいし、気分転換になるからね。別に誰と来ても同じだけど」
「お姫様は辛辣ねぇ〜 というか誘ってんのか？その格好」
シンプルなホルターネックの黒いビキニだが、下を隠す布は両腰で2連のリボンになっている。解けないようにはなっているものの、スタイルの良いブルベ純日本人の彼女が着ると中々にそそるものだと青薔薇は心の中で静かに親指を立てた。
いつもより無防備な彼女の腰に手を回すと、華奢な小さい手に抓られる。相変わらずガードが固すぎる。
「そんなに遊んでるなら帰るわよ」
「ちょっとまて冗談だプール行くぞ」
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「……ねえ、これ楽しい？私だけ楽しんでない？」
「目の保養があって俺は凄く楽しいがな」
「んー。眼科いけば？」
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涼竜(プロフ) - 玉子ぷりんさん» ありがとうございます〜｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ﾋﾟｨ- (6月7日 1時) (
レス) id: 98673a5f76 (このIDを非表示/違反報告)
玉子ぷりん - この小説が好きすぎてヤバイです！（？）更新楽しみです！おうえんしてます！ (6月6日 22時) (レス) @page4 id: 07e67c9327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼竜 | 作成日時：2023年6月2日 17時
