23話※ ページ25
「……キバナさん、どこ見てるんですか」
「いや悪いつい。男の性ってやつよぉ」
そう言って目の前にある私の胸元に手を伸ばす彼の手を払う
「だからって堂々と触ろうとしないでくださいっっ!!」
「いってぇ!?
ちぇ、つれねーな」
ふいっとそっぽ向いたキバナさんを放っておいて、ちゃっちゃと着替えを済ませようとテント方へ着替えを取りに行こうとした。
が、
フニッ
「なんちゃってなー、キバナ様はそんなんじゃ諦めねーよ」
「……っんむ、」
後ろから抱きしめられた瞬間に両胸に手を置かれて一瞬硬直する
「これはC……いやD」と言いかけた彼に顎から殴る
「っとんだへんたいオヤジですね!?
もう今晩はご飯作ってあげませんっ!!」
「それはきつい!!!てか痛てぇ!!」
怒りながらささっと近くにあったパーカーを羽織ってイベルタルをボールから出して瞬時に飛び乗る。空を飛んで家に帰るから誰にもみられないだろうという念をこめて、「イベルタル、よろしく!」と背中を撫でた。これが出発の合図だ。
「ギュイー!」
「いつもありがとね、今日は帰るのが少し遅くなっちゃった。今日楽しかった?」
「ギュー、ギギュ?」
「び、微妙?」
「ギュー!」
水ポケモン達と遊びすぎてイベルタルやマホイップを放っておいてしまったことに少しヤキモチをやいてるみたいだ。
イベルタルは拗ねたように空を飛びながら「頭撫でろ」と言わんばかりに首をクイッと後ろに持ってきた
「ふふ、ごめんね。明日は久しぶりに誰かとバトルしてみよっか」
「ギュイー!!」
満足気なイベルタルと戯れていると、後ろから何やら騒がしい音が聞こえてきた。
「おぉーい!待てよ!」
「……イベルタル最速で。」
「ギュイー」
「……は!?おま、ちょっ!!」
フライゴンに乗った彼は見えなくなったところでちょうど家に着いた。といっても彼の家だけど。
貰った合鍵を使って扉を開けると後ろから「ふぃー間に合ったあ」と背のでかいアイツが既に居た
「っえ、早くないですか……?」
「バカヤロー、俺様のフライゴンなめんな」
よし、飯だ飯ー。とソファに一直線の彼はさっき私が言った事など忘れてるようだ。
私のボールからマホイップが急にでてきて、構って構って!と言わんばかりにスマホロトムをいじる彼の顔面にベチッと張り付いた。
「うぁっ!?なんだお前ぇ、やったな!?」
高い高いの刑だぞーと笑うキバナさんと普段表情が乏しいのに少し笑みを浮かべてるマホイップを見て私も今までの事を忘れてクスリと笑ってしまった
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雑草のかきあげ(仮垢)(プロフ) - ポケモンに興味が湧かなかったのですが、今年新しいポケモンのゲームが出たということで占ツク内で面白そうなのを探してみることにしました。1番に出会ったのがこの作品です。めちゃくちゃ好きです。 (2022年12月19日 11時) (レス) @page13 id: dc942b8391 (このIDを非表示/違反報告)
クスノキ - @さん、あなたの言っていることの方が意味わかりません。人それぞれ考え方や価値観は違いますが私はあなたの言っていることを不快に感じましたし@さんの言っていることが間違いだと思います。あと、そんなことでコメントすんな。 (2022年11月12日 17時) (レス) id: b6f8a6712e (このIDを非表示/違反報告)
クスノキ - はじめまして!この作品の作成から約3年たっているのですが、今頃コメントさせていただきます!私もキバナさん大好きで、読んでるときにキュンキュンしながら読ませていただいてます!めちゃくちゃ好きです‼♡ (2022年11月12日 17時) (レス) id: b6f8a6712e (このIDを非表示/違反報告)
れいん - 良かったらフレンドになってくれませんか? sw 1571 5879 0984です! (2022年11月2日 15時) (レス) @page13 id: aebff763ed (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - この作品、検索避けされてないですよ。やめてください (2022年10月2日 0時) (レス) id: 54a83e069f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼竜 | 作成日時:2019年11月29日 11時